大阪府北部で6月18日起きた震度6弱の地震で学校プールのブロック塀が崩れ、小学4年の女児(9)が下敷きで死亡した。これを受け、文科省は施設や通学路などの緊急点検を自治体に要請。浦安市では同18日午後、内田悦嗣市長の指示で小学校17校、中学校9校で学校施設の安全点検を行った。同時に通学路でも危険個所がないかをチェックした。
女児の命を奪った高槻市立寿栄小のブロック塀は、高さが3.5メートルあり、建築基準法施行令の上限2.2メートルを上回っており、同市も法令違反を認めている。
浦安市教委に取材した結果では、学校施設内の危険なブロック塀はなかった。しかし、小学校の卒業記念モニュメントの石碑(幅1メートル、高さ60センチ、厚さ50センチ)が樹木で支えられ、倒れかかっているのが確認された。
教育施設課によると、この石碑に児童が近づかないように注意するテープを貼り、安全な場所に移す方針。建立当時の植木が生長して根を張った結果、石碑の土台を盛り上げたとみられる。
このほか、校舎内の下駄箱や高さのあるロッカーに倒壊の恐れが4校、フェンスの錆び付きが8校あった。
一方、小中学校の通学路のブロック塀点検では、県からの建築部局との連携指示に基づき、6月21日から建築指導課、教育施設課、営繕課など5課で6班の点検チームを編成。”キケン” と思われる個所が「相当ある」(保健体育安全課)という。