当代島の稲荷神社境内で6月17日、梅雨空を吹き飛ばす元気な氏子たちのかけ声がこだました。毎年の例祭に初めて神輿、お囃子、露店が参加した “本格的” な祭りになり、600人が訪れ賑わった。
この日、境内にはベカ焼きそば、カレーなどの露店がずらり。午前と午後の2回、子供神輿と女神輿が境内と近くを練り歩いた。子供神輿には祭り衣装やTシ
ャツ…思い思いの格好をした子供たちが参加。孫と一緒に歩くおじいちゃんもいた。
女神輿は、女性にまじってハッピ姿の人も加わり、威勢のいい「マイダ、マイダ」のかけ声で町内を景気づけた=写真。
稲荷神社の例大祭は4年に1度。氏子から「それでは寂しい」との声が多く、検討を重ねてきた。6月の例祭は本殿だけの行事。これを同神社に親近感を持ち、祭りの雰囲気を体験、若い世代にも祭りを受け継いでもらう機会にとの願いから、今回の改革を試みた。来年は社務所の建て替えがあるので、今度のような祭りはその次の年になる―との案も出ている。
これらの計画について稲荷神社総代表、尾頭博行さんは「子供たちに祭りの楽しさ、地域の団結力のよさなどを伝えていく機会にしたい」と話す。
浦安市によると、この祭りを皮切りに市内では7月から9月まで、高洲、堀江、富士見、富岡、入船、日の出など20数か所で祭りが行われる。