GK佐久間がスーパーセーブ
10月14日から鹿児島県で開催された全国社会人サッカー選手権大会で、ブリオベッカ浦安は順調に勝ち進み、見事優勝を果たした。
浦安は10月19日、決勝戦でBTOPサンクくりやま(北海道)と激突。試合の立ち上がり早々、BTOPからの猛攻が続くが、浦安もこれをしのぎながら、積極的にサイドから攻撃を仕掛けた。その中、村上弘有が絶好のタイミングでシュートをするが惜しくも外れる。
その後、お互いボールの争奪戦となり、BTOPは正確な長いパスでゴールに迫る。それに対し、浦安はサイドで展開して応戦するが、前半を0対0で終えた。
後半も前半と同じ流れで時間が過ぎ、浦安に訪れた絶好のチャンスも、相手GKのナイスセーブに阻まれた。
浦安は中盤で疲れが見え始めたため、武智悠人から伊川拓に代える。その後、平野貫路と飯澤良介に代えて、冨樫凌央と小泉隆斗が入った。
BTOPはゴールが見えたら、ためらわずにシュートを打ち込んでくるが、浦安はフレッシュな3選手がどんどん前に上がりチャンスを作った。その後、浦安は上松瑛に代えて加藤大育を投入し、さらに攻撃力を高めたアディショナルタイム4分では、浦安はフリーキックを得て、最後のチャンスに賭けるが得点にならず、試合はPK戦となった。
PK戦は浦安が先行。両チームとも1本目を決め、小泉が2本目を決めた後、相手の2本目を正確に読んだGKの佐久間幸一が、右下に流れ込んだボールをすばやくはじいた。両チームが3・4本目を決め、最後の5本目を藤岡優也が決めて、浦安が優勝を勝ち取った。
その瞬間、控えの選手がベンチから飛び出し、歓喜の時が訪れた。
浦安は日本フットボールリーグ(JFL)への昇格はあったものの、全国制覇をすることはなかった。同大会は、5日間連続で試合をするため、世界で最も過酷な大会と言われている。チーム全体の総合力が試される大会でもあり、優勝した浦安は、社会人チームで最もチーム力があるともいえる。
都並敏史監督は、「全国の社会人チームの中で、1位になることができたことは素晴らしいこと。クラブにとっても大変名誉なことだ。大会すべての試合で全メンバーが出場して優勝できたことはとても意味がある。試合を通してメンバーの成長にも寄与したと思う。メンバーみんなとこの喜びを分かち合いたい」と語った。