令和の建て替え工事が行われた久助稲荷神社(浦安市堀江)が完成し、5月14日、落慶法要が営まれた。

落慶法要には建て替えに貢献した山﨑治雄総代長(昨年死去)の遺影を手にした山﨑康弘さん(株式会社山治社長)や内田悦嗣市長ら約50人が参列。大蓮寺の江口隆定住職が御導師を務めた。久助稲荷は大蓮寺山門脇にまつられており、不思議な話が伝わる。
江戸時代、大蓮寺で修行した学誉上人が芝・増上寺の大僧正となった。
ある日、大蓮寺の使用人だった久助が現れ、学誉上人に「お稲荷様が荒れているので建て直してほしい」と頼んだ。願いは聞き届けられ、稲荷神社は復興された。
ところが、久助はすでに亡くなっており、「現れたのはお稲荷様の化身だったのでは」とささやかれ、名称を久助稲荷と改めたという。

久助稲荷は近年、老朽化が進んでいたが、建て替え計画が持ち上がった。住民らから浄財が寄せられ、昨年着工。今春、りっぱな社殿が完成した。
江口住職は「久助稲荷の建て替えは長年の念願だった。コロナ禍で大変だったが、みなさんから浄財が寄せられ、着工することができた。心から感謝を申し上げたい」と語る。

山﨑社長は「父は亡くなる直前まで久助稲荷を気にかけていた。涙が出た。何百年も守っていかなくては」と話す。
内田市長は「市民の精神的な支えの場、そしてにぎわいのある場となれば」と語った。