文化

うらやすの人(62) 市民グループ「ルフラン」代表 田中恭子さん (53) コロナに負けずオンライン人形劇を配信

幅広い世代を元気にしたい

 浦安の街を元気にする市民グループ「ルフラン」代表、田中恭子さんは取材の場所にオオカミの人形を背負って現れた。

 人形劇に登場するオオカミだ。迫力ある面構え。衣装も本格的だ。

 「メンバーは美意識が高い。細部にこだわる。どんどん工夫して、いい人形ができる。プロにも負けませんよ」と笑顔で語る。

 メンバーは8人。小学校や学童クラブ、高齢者施設などを訪問して人形劇、紙芝居、ショーなどの活動を続ける。

 また、応援ソングプロジェクトを展開。市民団体を応援する歌詞と曲、振りを制作し、提供している。

 「反応がすごくいい。手応えを感じます。子どもたちは人形が大好き。人形と握手したがるんです」

 グループの母体は高洲小学校のよみきかせボランティア。若い母親らが活動していたが、自分たちの子どもの卒業期を迎え、転機が訪れる。活動の場と幅を広げようーと、2010年にルフランを結成した。

 ルフランとはフランス語で「繰り返す」「継続」という意味。活動を継続している。

 ところが、新型コロナウイルスが日本列島を襲う。通常の活動は停止に追い込まれた。

 「観客の前で上演することはかけがえのないこと。貴重な機会ということがよくわかりました」

 ルフランはくじけない。昨年秋、人形劇をオンライン配信。視聴者参加型で好評だった。

 悩みは稽古場と人形などの保管場所の確保だ。無料、格安で提供してくれるところがあればありがたいという。 コロナ終息後を見据え、稽古を続ける。また、浦安の怪談を収集して語る会も企画中だ。

 「いろんな団体とコラボして期待に沿ったパフォーマンスを展開。幅広い世代を元気にしたい」

 東京都目黒区出身。中学校・高校・大学で演劇サークルだった。

 約20年前、浦安に転居。関心のある人物はマリー・アントワネット。趣味はジョギング。好物は生ガキ。大切にしている言葉は「自由に生きる」

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