東京五輪を控えて、国内外からの関心が集まる日本文化。しかし、日本人であっても、伝統的な作法に触れる機会は、決して多くない。
そんな中、2月に日の出公民館で行われたのが「男性のための茶道入門講座」だ=写真。参加者からは「興味はあったがこれまで機会がなかった」「海外に行ったときのため、日本人として作法をわきまえておきたい」など男性ならではの声が聞こえた。
講師は、表千家教授の加藤宗妙(そうみょう)さん。使用する抹茶の扱い方や、道具の説明、手書きのフリップを使っての茶せんの動きなどは、「わかりやすい!」と好評で、参加者は熱心に講師の話に耳を傾けていた。
「どこへ行っても、堂々とお茶をいただけるよう、学んでいきましょう」と加藤さん。茶道サークル・閑坐(かんざ)・花月(かげつ)のメンバーからサポートを受けながら、参加者は和やかに、お茶の世界に熱中していた。
過去にも、日の出公民館で行われていたこのイベントが再開したきっかけは、同公民館に着任して1年目の北村弾さん。
「公民館に男性が来る機会を作りたい」という思いで、5年ぶりに男性に特化した茶道入門講座を復活させたという。気軽に楽しめることで “男性の茶道” は、今後も注目を集めそうだ。