浦安市民の足として定着している「おさんぽバス」の3路線目が、新町地域を中心に運行される見通しだ。市が2月定例市議会に補助金2億8520万円の予算案を提出。認められれば4月からスタートする。
市が公表している新路線計画案=地図=によると、路線は延長13.7キロ。コースは新浦安駅入船地区―日の出公民館―高洲公民館―仮称リハビリセンター―こどもの広場―今川地区―順天堂大学浦安病院―総合福祉センター―市役所―美浜公民館―新浦安駅の循環型。内回り、外回りのコースに各42カ所の停留所を設け、所要時間約70分を予定している。
運賃は一律100円。小学生以下無料。乗り継ぎの割引もある。
おさんぽバスは、公共バス路線の通らない旧町地域のコミュニティバス事業として、市が平成14年度から東京ベイシティ交通の協力で始めた。現在、「医療センター線」と「舞浜線」の2路線があり、新浦安駅を起点に1日上下各40本運行している。
車両は30人乗りの小型ノンステップバス。朝7時20分から夜8時25分ごろまで、20分に1本のダイヤ編成。料金が一律100円と高齢者に分かりやすいのも利用者増につながっているようで、平均乗客数は1便当たり23人前後。ここ7年間、毎年130万人を超える利用者数を記録している。
市では、新路線を予定している日の出、明海、高洲地区はまだ若い人が多いものの今後、高齢化率は徐々に上がると予想。各自治会からも新たなバス路線運行の要望が寄せられていたことから、新路線計画に踏み切った。