この半世紀を振り返ると、時代と社会の変化は凄まじいスピードで進行しています。私自身もいつの間にかシニア世代です。最近の急激な円安の影響で、海外から日本を訪れる観光客は物価の安さに驚いているでしょう。これは50年前に私がインドネシアを訪れた際、感じた物価の安さと同じ感覚です。私も当時、バリ島で不動産を購入できると思いました。
現在、特に不動産を買いあさっているのは隣国の人々です。円安が続く限り、この傾向は止まらないでしょう。しかし、このまま円安が続けば、日本の中小企業は倒産の危機に瀕する可能性が高まります。
また、今はまだ大丈夫ですが、20年後や30年後には、中古マンションや連棟式建物の建て替え問題が浮上します。その際、外国人所有者と連絡が取れる状態を維持できていれば良いのですが、もし連絡が取れなければ空き家問題に直面することになります。現行の法律では、建て替えには所有者の5分の4の賛成が必要です。
さらに、日本の少子化問題を改善しない限り、半世紀後の日本は外国人だらけになる可能性があります。これに伴い、税収の減少などの問題も発生するでしょう。
政府はこれらの問題に真剣に取り組み、立法措置を講じる必要がありますし、我々市民も真剣に考え行動する時期が来ているでしょう。
時空を越えることができたなら、50年後の日本を見てみたいものです。その未来がどうなっているかは分かりませんが、今私たちがどのような行動を取るかで、未来の日本の姿は大きく変わることでしょう。今こそ、未来を見据えた行動が求められています。