女性に対するAEDの使用

「男女別のAED使用率」
心肺停止時に心臓の動きを正常に戻す医療機器AEDは、救急車が到着する前に心臓マッサージとともに使えば、何もしない場合よりも救命率が4倍上がるとされています。また電気ショックが1分遅れる毎に、救命率が約10%減少すると言われており、ためらわずにAEDを使用することが重要です。県民が目撃した、心肺停止状態の方に対するAEDの使用率は、令和5年は5.3%であり、その内男性は6.8%、女性は2.8%となっています。AEDが必要なとき、躊躇なく使用することは大変重要である一方、倒れた方が女性だったことを理由に使われない、という事態が起きています。
女性に対して使用する場合、服を脱がせてパッドを貼り付けることに躊躇する状況もあると考えられ、その結果、男女のAED使用率の差が生じている課題を、議会で取り上げました。
「プライバシーへの配慮」
命を救うための対応と、プライバシーや尊厳への配慮を両立することは可能な事です。AED設置場所で、傷病者にかぶせる風呂敷等の被覆材設置の普及、下着のまま使用可能だという救命講習の徹底、心肺蘇生やAED訓練の際に使われるマネキンに女性版も導入等、よりシミュレーションを高め、市町村と連携し普及していくべきです。令和6年4月時点で県内AED設置台数は8,628台、うち県有施設は784台となっています。まずは県有施設をはじめ、県設置箇所での取り組みを推進し、性別に関わらずAEDを使用できる環境の整備に尽力してまいります。
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(プロフィール)
衆議院議員秘書を経て浦安市議会議員3期12年。自由民主党千葉県支部連合会女性局長。
浦安ライオンズクラブ。浦安市華道協会。
平成31年4月の千葉県議会議員選挙にて当選、現在2期目。