新しい社殿が完成した久助稲荷神社の大祭が5月20日と21日、4年ぶりに開催される。久助縁日やカラオケ大会など、楽しい企画が盛りだくさんだ。
久助稲荷は大蓮寺山門脇にまつられており、不思議な話が伝わる。江戸時代、大蓮寺で修業した学誉上人が芝・増上寺の大僧正となった。
ある日、大蓮寺の寺男だった久助が現れ、学誉上人に「お稲荷様が荒れているので建て直してほしい」と頼み、神社が復興された。
ところが、久助はすでに亡くなっており、「現れたのはお稲荷様の化身だったのでは」とささやかれたという。
今回、コロナ禍が収まって大祭を再開しようという機運が高まり、実行委員会を結成。準備を進めている。
20日は午後3時から御祈祷法要が営まれ、お囃子や演芸などが披露される。21日は午前10時から、久助縁日や民謡、カラオケ大会などが行われる。
大蓮寺の江口隆定住職は「みなさんに楽しんでもらえる企画を盛り込みました。キッチンカーも来ます。大勢の方にお参りしていただきたい」と呼びかけている。