新浦安駅前のチャレンジショップに開店したライブカフェ「Mute(ミュート)」が2月12日、営業を終了した。最終日に外山喜雄とデキシー・セインツがご機嫌なジャズを演奏。感動的な夜となった。
チャレンジショップは、創業から自立に至るまでを支援する浦安市の施設だ。
オーナーでトランペット奏者の尾﨑正男さんが「浦安を生演奏が流れる街にしたい」と願って、昨年4月、ミュートをオープンした。
店内にはピアノやドラムセットがあり、日替わりで様々なアーティストが生演奏。多くのファンに愛されてきたが、期間限定のため、営業終了となった。
最終日の夕方、店内は満席となった。浦安在住の外山喜雄、恵子夫妻とデキシー・セインツが登場する。
外山さんが「ミュートは今日が最後となりました。尾﨑さんが新浦安駅前にすてきな店を開いてくれて感謝しています」とあいさつ。ジャズの名曲を次々に演奏した。
その後、外山夫妻が尾﨑夫妻に花束を贈呈。ファンも盛大な拍手を贈った。 楽しいライブも終幕が迫る。エプロン姿の尾﨑さんが愛用のトランペットを持って現れ、飛び入り演奏した。
最後は演奏しながら店内を行進。ファンたちも米国・ニューオリンズ風に傘をさし、踊りながら、はじけるような笑顔で続いた。
◇ライブを終えて
ライブが終演した後も、店内にはあたたかい余韻が残る。ファンたちは記念撮影し、交流した。女性客は「楽しかった。この店には何度も来ました。閉店になって残念です」と話す。
外山さんは「盛り上がって疲れが吹っ飛んだ。尾﨑さんがチャレンジしてくれたおかげで、浦安にジャズが満たされた」と笑顔で語った。
尾﨑さんは「みなさんがミュートを愛してくれた。チャレンジショップなので、これからがスタートと思っています」と前を向く。
今後、新しい店を探し、多彩なイベントに対応できるライブエンターテイメントハウスへの進化を目指すという。