浦安市内の福祉関連施設を集約した東野地区複合福祉施設「東野パティオ」が完成、11月1日に全面オープンした。市が福祉の拠点として東野1の学校給食センター跡地を利用し、総工費約43億3785万円で整備。障がい者向け通所施設のほかに、グループホームを備えているのが特徴だ。
約1万7075平方メートルの敷地に、鉄筋コンクリート4階建て延べ床面積約3968平方メートルの「通所棟」と同3階建て約2001平方メートルの「居住棟」が建つ。
「通所棟」には、障がい者が作業に取り組む、地域活動支援センターが設けられた。横になって休憩できる畳スペースや軽スポーツコーナーもあり、交流の場としても使える。市内でも人気のパンが焼かれるパン工房が2階にあるほか、福祉団体の活動向けに貸し出される会議室や調理実習室が整備されている。
「居住棟」には、市原市の社会福祉法人「佑啓会」が運営する定員19人のグループホームや障がいがある児童向けの放課後等デイサービス施設が作られ、市川市内にあった、一時的に養育が困難になった児童を預かる「子育て短期支援事業所」が移転した。
「東野パティオ」の名は公募で選ばれ、スペイン語で「中庭」の意味。誰でも気楽に訪れて利用できる、中庭のような施設を目指している。