浦安市境川の江川橋から神明橋間を会場に「第26回千葉県カヌースラローム大会」が行われた。カヌースラロームは、不規則に設置された20前後のゲートを、ポールに触れないようスタート地点から順番に通過し、タイムを競うレースだ。
雨上がりの秋空の下、会場に集った参加選手は80人。遠くは岩手県からの参加者もおり、下は小学生、上は70歳以上と、さまざまな世代の老若男女が技とスピードに挑んだ。力強くパドルで水をかき、しなやかに体のバランスを取りながらポールをかわし進む姿に、観客は大きな声で声援を送った。選手の息遣いから、このスポーツのハードな一面が見て取れた。
このほど東京五輪に向け、フランスのカヌーチームのトレーニングキャンプの活動拠点に決定した浦安市。ますますの盛り上がりを見せるカヌー競技に、この日も選手として出場していた浦安市カヌー協会会長の三浦寛さんは「できればコースが常設され、普段から自由に使えるようになるといいですね」とカヌー競技の未来に思いをはせた。