浦安市堀江の正福寺で8月18日、異色のイベント「盆はお寺で過ごさナイト」が開催された。家族連れやお年寄り、若者たちが夏の夜を楽しんだ。
夕暮れとともに境内には出店が並び、子供たちの人気を集めた。午後7時から松戸市在住の若き僧侶、渡辺明応さんがスティールパンを演奏した。
この楽器はカリブ海の島国で生まれたもので、ドラム缶から作られた音階のある打楽器だ。渡辺さんは「キラッとした音がします」と語り、カリブ海の島国の民謡などを披露。最後にアンコールに応えて「上を向いて歩こう」を演奏し、大きな拍手を浴びた。 正福寺の田中貞真副住職は「明応君は音楽を通して仏の教えを伝えている」と紹介して、お盆にまつわる話を語りかけた。
また、ドキュメンタリー「浦安魚市場のこと」が上映された。漁師町、浦安の面影を色濃く残していた浦安魚市場は今年3月、惜しまれつつ閉場したが、映画監督の歌川達人さんらが長期間にわたって閉場までの日々に密着し、店主らを取材した。さらに、懐かしい昭和の写真も探した。上映後、多くの市民が写真集を買い求めていた。