5月、花嫁花婿を運ぶ令和最初の「嫁入り舟」が境川に浮かんだ。18 、19の2日間、市役所周辺で開かれた「浦安春まつり」のハイライトイベント。両岸からの「おめでとう」の祝福に、舟の2人は笑顔で応えていた。
将来を誓ったのは市内の中村吉徳さん(34)と、東京都板橋区の田中もなみさん(25)。内田悦嗣市長のお祝いを受け、しおかぜ歩道橋脇から手こぎ舟に乗り込んで、挙式会場の江川橋脇の豊受神社まで幸せの船旅を楽しんだ。
2人はともに教員で、中村さんは「浦安に暮らしていて、浦安が好きになり、浦安の伝統を守りたいという思いもあって嫁入り舟での婚礼を決めた。これからも浦安に暮らし、明るい家庭を築きたい」と話した。
漁師町・浦安の伝統を再現した「水神祭」も行われ、舟の上の神楽が両岸を埋めた市民を喜ばせた。
春祭りでは親水イベント「カフェテラスin境川」、豊かな自然と社会作りを誓う「植木まつり」「環境フェア」「多文化共生フェア」を同時開催。今年は時期をずらせ令和のスタートに合わせた開催になった。