清瀧神社では6月30日の夏越(なごし)の大祓式(おおはらえしき)を前に茅(ち)の輪が据え付けられた。多くの市民が参拝し、一年の残り半分の無病息災や家内安全などを祈願した。

6月最後の週末となった28日、浦安は朝から青空が広がった。
清瀧神社には次々と市民が訪れる。茅の輪をくぐって罪やけがれを取り除き、心身が清らかになることを祈願するという。
また、夏越の大祓式はけがれや過ちを祓い清める神事だ。この神事を詠んだ歌がある。
水無月(みなずき)の夏越しの祓いする人は 千歳(ちとせ)の命のぶというなり

境内の茅の輪の前には作法が記されている。
まず、茅の輪の前に立って一礼。左に回って元の位置に戻り一礼。次に8の字のように右に回る。元の位置で一礼。再び、左に回って戻り、ご神前に進む。最後に二拝二拍手一拝して祈願する。
母親といっしょに来た幼い女の子は、茅の輪くぐりをする人々を見て「あれ、やりたい」という。母親に手をつないでもらって茅の輪をくぐっていた。
また、若い男女は「最近、不幸が続いたので茅の輪くぐりに来ました」と話していた。
この日は青空に白い雲が見事に伸びていた。天空を駆ける竜のようだ。清瀧神社にふさわしい美しい情景だ。参拝後、空を見上げ、夏の白雲を撮影する市民もいた。