「美浜公民館」(美浜5-13-1)のリニューアル工事が終了、10月7日から利用が再開された。
同公民館は1987年4月のオープン。33年間で老朽化したため、休館して昨年9月から、約7億3500万円かけた大規模な改装工事が行われた。当初は7月に再開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で工事が中断。予定より3か月遅れになった。
約3500平方メートルの敷地に建つ、鉄筋コンクリート3階建て、延べ床面積約2400平方メートルの建物をそのまま活用。オープンからの長い年月で変化した、時代の要求に合わせた改良・変更も併せて行った。
1階に赤ちゃんを抱いたまま入れる自動ドアの授乳室、10席の学習コーナーを新設したほか、蔵書約4万5千冊の図書館分館の奥にウッドデッキテラスを設け、庭の木や花をながめながら読書ができるベンチを3つ置いた。2階の保育室を床暖房化。3階の調理実習室には、まな板や包丁を清潔に保てる紫外線式殺菌装置を備えた。各階に多機能型トイレを設置している。
同公民館は、各種行事や集会などで年間約8万人が利用している。開設当初と違い、市域全体から車で訪れる市民が多いという。このため、建物前にあった門柱モニュメントを撤去して、駐車スペースを拡張した。これで駐車できる台数は25台から34台になったという。
10月4日には「リニューアルオープニングセレモニー」が開催され、内田悦嗣市長が「ウッドデッキテラスができるなど施設が新しくなった。市民が交流する文化の中心の一つとして役割は変わることがない」とあいさつした。
引き続き内覧会が行われ、再開を待ちわびた市民たちが、照明がLEDになり省エネにも配慮した施設を見学した。