浦安市郷土博物館は企画展「浦安の漁撈(ぎょうろう)―刺網漁―」を開催している。漁師町だった浦安の漁法をわかりやすく紹介している。5月25日まで

浦安は大消費地の東京に近い。沖には豊かな漁場が広がっており、漁業が盛んだった。境川にはおびただしい舟が係留し、漁師たちが漁に出かけていた。
刺網漁は網を海中に仕掛け、網にからんだ魚を捉える漁法だ。昭和40年代まで行われていた。郷土博物館に収蔵されている数々の刺網が展示されている。
1隻の船に1~3人が乗り込み、漁を行う。網1枚を「1反」といい、それを何枚も繋げて漁をしていた。
網目の大きさが魚の大きさに合っていると、頭がひっかかっている状態になり、簡単にはずれたという。
クロダイは漁場の目印として設置した「ボンギ」の周辺に棲みつく習性がある。網をボンギの周辺に仕掛けて捕獲していたそうだ。
クロダイは高級魚だ。漁師が直接、東京の市場に運んだこともあった。なかにはボンギ1本、ひとつの網で50匹をとった漁師もいたそうだ。開館時間は午前9時30分~午後5時。無料。
◇展示解説会
5月11日午後2時30分~3時30分、担当学芸員と「漁村文化研究会」会員による展示説明会が開催される。定員30人。事前申し込み不要。直接会場へ。
【問い合わせ】郷土博物館047・305・4300