東西線浦安駅から徒歩10分、住宅街の一画にある「味わい食堂ひねもすのたり」は、2012年に吉田洋美(ひろみ)さんと千裕(ちひろ)さん夫婦がオープンさせた店だ。
店名は、与謝蕪村の俳句「春の海ひねもすのたりのたりかな」が由来だ。「誰もが、のんびりと寛げる場所にしたいと思って、この名前をつけました」と千裕さん。
厨房で調理する洋美さんは、和食をはじめ、中華やフレンチなどの店舗で働いていたので、その経験をメニューに取り入れている。
一方の千裕さんは、管理栄養士の資格を持つ。以前、栄養士として仕事をしていた時、一人暮らしや病気を持つ人が、食や体調のことを相談できるような飲食店があったらいいのに、と考え、実現させた。
日替わりの「特別おひるごはん」(1100円)は、メイン料理に小鉢が2つ、ご飯と味噌汁、ぬかづけ、デザートが付いている。仕入れた食材や天候に合わせて、洋美さんと千裕さんが「自分たちが食べたい」と思ったものを作るという。
この日のメインは「レバトマ卵」。ごろごろっとした鶏レバー、ズッキーニやパプリカをトマトソースで煮込んで、卵を絡ませて一つにまとめている。味噌汁からは、昆布とかつおだしの良い香りが立ち上る。お腹いっぱい食べて、健康に元気になれそうだ。
テイクアウトは「MIXフライ弁当」(980円)など定番もあるが、内容はお店にお任せの「特ひる弁当」(1100円)も人気がある。日本酒は、産地や米の磨き、味わいが偏らないように、千裕さんがチョイスしている。
「仕事で闘って気を使いつつ呑んで、その後にここに立ち寄って、ふーっと一息つけるような場所でありたいです」と千裕さんは笑った。
浦安市堀江3ノ25ノ1レジデンス岡崎1F/東西線浦安駅より徒歩10分/11時30分~LO14時、17時~LO21時/日曜休/駐車場なし、近隣にコインパーキングあり
◆問い合わせ=070・5465・2740