私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。今回は「日の出」。海沿いの美しい町を巡った。
◇三番瀬
シンボルロードからスタートした。ここが日の出1丁目だ。海に向かって進む。ヤシの並木道をしばらく歩く。
海だ。海が見える。三番瀬だ。東京湾の最奥部に残された貴重な干潟、浅い海。鳥の群れが海面すれすれに飛んでいく。
海に沿って緑道を進む。市民ランナーたちが駆けていく。二人連れの男性と女性がビニール袋とゴミ拾いトングを手に歩いている。声をかけた。
「清掃ですか」
「はい」
女性がそういってほほ笑んだ。自主的に活動しているようだ。浦安市民の意識は高い。
洗練された住宅街を抜け、シンボルロード方面へ。大学や小・中学校、マンションなどが建ち並ぶ。緑豊かな公園も各所にあった。
昼食はレストラン「Payaso(パジャッソ)」で。スペイン語でピエロという意味だそう。
冷たいスープと野菜サラダ。スパイシーなビーフカレー。最後に瓶入りのプリンをいただく。おいしい。
◇展望広場
街歩きを再開する。
再び、海沿いの緑道に向かう。三番瀬環境観察館が建つ。緑道の曲がり角には朝日の広場。昇る太陽をここから見たら、見事だろう。
ゆるやかな坂道を登る。展望広場だ。ベンチに座る。冷たいコーヒーを静かに飲む。
幕張副都心。千葉県庁。市原。そして遠く木更津方面まで見える。風が強く吹く。緑の草、赤い花が潮風に揺れる。ゆったりとした時が流れる。いいなあ。
近くの墓地公園を訪れた。広々として開放感がある。墓や樹林墓地には花が供えられている。お盆は多くの市民が墓参りに訪れることだろう。
交流広場に着いた。ここをゴールとしよう。護岸に階段が整備されている。降りてみよう。波が打ち寄せる。白い鳥が2羽、飛んでいく。風に立ち向かって…。
(塩塚 保)