2020年の東京パラリンピックに出場する英国車いすバスケットボールチームが、来年と再来年、浦安市内で事前キャンプを行うことになった。今後の双方の役割、取り決めなどをまとめた合意書調印式が2月19日、市内のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルで開かれた。
英国はパラリンピックの発祥地。代表チームは昨年夏、東京で開催された国際大会に出場。そのときの事前キャンプを浦安市内で行い、好印象を持ったという。
チームの代表、ポール・デイビスさんは「アスリートが使える東京大会のキャンプ地を探し続けた。浦安はホテルの水準が高く、バリアフリー化に対応した練習施設を含めすばらしい。モノレールに乗って練習場へ行ける楽しさもある」と、決定経過を話した。
代表チームは来年2月と8月、本大会前の再来年8月に男女チームがキャンプインする。前回は10日間だったが、期間、選手、スタッフの人数などは今後、協議する。市ではキャンプに必要な団体などとの交渉、調整に協力する。
英国の代表チームは、昨年浦安市を訪れた際、市総合体育館で行われた日本代表との練習試合を公開したほか、市内中学生との交流会などにも臨んだ。今回のキャンプ中も文化交流を予定している。
市では今後もオリンピック、パラリンピックへ向けた交流、行事、催事がますます予想されることから、昨年夏、庁内に「2020東京オリンピック・パラリンピック推進室」を設置し、対応している=4面に関連記事。
ホストタウンに登録 人的・文化的交流図る
英国車いすバスケットボールチームの事前キャンプを浦安市が受け入れたことを受け、内閣官房は「東京2020オリンピック・パラリンピック大会」の英国のホストタウンとして浦安市を第6次登録した。
ホストタウンは、2020年の本大会を成功させるため国と連携し、大会前から大会後まで人的・経済的・文化的な相互交流を図る。