「トップリーグ2021」に参戦するNTTコミュニケーションズ シャイニングアークス(以下アークス)は、3月6日の第3節でクボタスピアーズに24対34で惜敗、14日の第4節では三菱重工相模原戦で26対26の引き分けとした。
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26日の第5節は今季初の金曜ナイターとなった。場内の桜も咲き、観客は夜桜見物も兼ねることができた。
全7試合のリーグ戦は、いよいよ残り3試合。1勝2敗1分け(総勝ち点7)のアークスは、一戦必勝を期して東京・秩父宮ラグビー場に乗り込んだ。
相手は1勝3敗(総勝ち点6)の東芝ブレイブルーパス(以下東芝)。強力なフィジカルで日本の社会人ラグビーを牽引してきたチームだ。
序盤戦は東芝が猛攻を仕掛ける。フィジカルを前面に出してくるが、アークスも粘り強いディフェンスで対抗。前半11分にタッチライン際でボールを繋がれるが、7点を追いかけるアークスは4連続でトライした。
前半14分、ペナルティゴールで3点を奪取し3対7とした後、相手のミスから10対7の逆転に成功。24分には3連続トライを決めて24対7。その後もリードを広げ、31対7で前半を折り返した。
後半は、スタートから東芝のノックオンを誘い、強烈なレッグドライブでさらに前進。そのまま相手を引きずるようにして豪快なトライとゴールキックを決め、38対7と点差を広げた。
攻撃の手を緩めないアークスは後半10分にも攻守交代からのカウンターで45対7とする。30、36分に東芝に連続トライを許したものの、最終盤に相手の反則を引き出すなどして、45対19で見事勝利を手にした。
試合を通し、計6トライを挙げ、最大勝ち点5を獲得。夜桜が映えるナイターで、待望の今季2勝目をファンと共に味わった。試合後のロッカールームには歓喜のチームソングが響いた。
ヒュー・リースエドワードヘッドコーチは「勝ち点5を取れたことは単に『満足』という言葉だけでは言い表せない。選手達は本当によくやってくれた」とコメントした。
全7試合のリーグ戦後、4月17日から始まる全20チームによるトーナメントはノックアウト方式。負ければ敗退の一発勝負だ。トップリーグチームは全16チームがプレーオフに参加できることもあって、照準を合わせているチームも多い。ただ、リーグ戦の結果は振り分けに関係するため、一つでも白星を積み重ね、上位を狙える位置からスタートしたいところだ。