文化

うらやすの人(32): 「浦安オールディーズバンド」

音楽通じて 共に元気で

 美浜4丁目の住宅街にある「浦安オールディーズバンド」リーダー・田中光男さん(69)の自宅。妻であり、ボーカルの典子さん(64)の案内で半地下式、30畳の防音稽古場に足を踏み入れた途端、懐かしくも迫力あるアメリカンポップスのメロディーが流れていた。
 この日は2週間に一度の練習日。7人のメンバーのうち、居合わせたベース担当の岡田二郎さん(70)、キーボードの久保英道さん(68)、バリトンの勝呂和男さん(68)、ギターの牛田康博さん(65)らに話を聞いた。

浦安オールディーズバンド

浦安オールディーズバンド。前列左から田中さん夫婦、岡田さん。
後列同、久保、勝呂(1人おいて)、牛田の皆さん

 メンバーの経歴も多彩。田中さんが元GS(グループサウンズ)「ジ・アイドルズ」から編集者に、岡田さんはジ・アイドルズから演歌歌手に転向。久保さんは元JAL国際線キャプテン。勝呂さんは元警視庁警視。牛田さんはフジテレビ制作会社の元テレビマン。多士済々だ。
 メンバーの平均年齢は、まさに “団塊世代”。演奏もさることながら「40~50キロもあるアンプなどの音響機器運搬や、会場のイス並べといった準備に時間がかかる」「段々きつくなってきた」「リハビリバンドだからね」―。
 口をついで出る自虐的なフレーズに、仲間との信頼関係が垣間見えた。このバンドを陰から支えているのが近所の60~70代のサポーター。会場でのイスの出し入れなどに欠かせない存在と、田中さんらは感謝しきり。

’50〜’60年代アメリカンポップス
26日 忘年ツイストライブ公演

 東京・荻窪生まれで板橋育ちの田中さんが浦安市美浜に居を構えたのは36年前の町時代。町会祭り10周年でバンドを結成したのが好評で「1回だけで解散はもったいない」とつづけて今年で25年。かつての “企業戦士” たちは第二の人生に入っている。
 公演会場も観客が100人を超えたため、美浜公民館を経て平成25年11月から新浦安駅前のウエーブ101に移転。レパートリーは1950~60年代アメリカンポップスからエルビス、ビートルズ、ジャズ、GS、青春歌謡など約270曲。
 口コミなどで固定ファンも増え、7割が常連さん。千葉県内だけでなく、東京、埼玉、神奈川から駆けつけるファンもいるという。 
「健康で長くつづけたい。われわれバンドメンバーも、お客さんとも手を携えていきたい」と田中さんは来年の目標を掲げた。
   ◇
 26日の忘年ツイストライブ公演は18時から、ウエーブ101大ホール。入場料500円。
 悲しき街角、朝日の当たる家、ダイアナ、GS、ビートルズほかを演奏。サプライズゲストが登場するかも!?

広告画像

関連記事

  1. 東京ディズニーシー(R) 日本のテーマパークで初! 「2022 アプローズ・アワード」受賞 東京ディズニーシー(R) 日本のテーマパークで初! 「2022 …
  2. ベイシニア浦安の秋季囲碁・将棋大会 ベイシニア浦安の秋季囲碁・将棋大会
  3. 矢野京介 弁護士 弁護士 京介 「家庭の法学」(35) 離婚後の財産分与
  4. 恒例の 盆踊り・花火大会が中止 恒例の 盆踊り・花火大会が中止
  5. 第2回オカリナ・コンサート 2/24(日) 午後2時 浦安音楽ホールで開催 第2回オカリナ・コンサート 2/24(日) 午後2時 浦安音楽ホ…
  6. 「三社祭」に向けて意気込み語る 稲荷神社・総代長 「三社祭」に向けて意気込み語る 稲荷神社・総代長
  7. 選りすぐりの9作品 ドキュメンタリー映画祭 6/15〜17 選りすぐりの9作品 ドキュメンタリー映画祭 6/15〜17
  8. オリエンタルホテル東京ベイ 親子でつくろう父の日スイーツ オリエンタルホテル東京ベイ 親子でつくろう父の日スイーツ

新着記事

  1. 浦安リトルシニアリーグ 日本選手権大会第3位 快挙を市長報告
  2. 浦安バル街 10月21,22日開催 千葉県最大級の食べ歩きイベント
  3. 陸上100mで全国1位 岡嶋莉子選手が市長報告
  4. うらやすの人 在宅医療・山田智子院長「患者の心に寄り添う」
  5. ウクライナから避難してきたイリーナさんが外国法事務弁護士に

有限会社メディケアネット
田中屋海苔店

江戸前佃煮 株式会社西金
希望のハーモニー:瀬田敦子と若き才能が奏でる50年の感謝と未来への祈り ~能登とアジアの子どもたちのために~

PAGE TOP