私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。今回は「明海」。きれいに整備され、緑豊かな美しい街を巡った。
◇見事な桜
シンボルロードからスタートした。ここが明海1丁目。明海大学に沿ってゆるやかな曲線を描く道路が伸びる。桜の並木。冬、堅いつぼみを付けていたが、春になって一気に開花。見事な桜が咲いた。
クロマツ並木が続く。高さ4メートルほどだ。これから50年、100年の歳月を経てりっぱな並木道になっていくのだろう。
境川に出た。川岸は遊歩道となっている。市民が散歩やジョギングを楽しんでいた。
◇明るい公園
明海の丘公園が見えてきた。明るい。広々としている。若い母親と幼い女の子がボールを蹴って遊ぶ。ベンチに座ってひなたぼっこの男性が2人。ストリートスポーツ広場では若者たちがバスケットボールに汗を流す。市民に愛されている公園だ。
昼時。和食「旬味」新浦安店に入る。天丼を注文。熱々のえび天にかぶりつく。うまい。
明海の丘公園に戻り、海に向かって歩く。周辺にはマンションが林立している。子どもたちが元気いっぱい駆け回り、笑顔がはじける。
◇東京湾
総合公園に到着した。緩やかな坂道を登っていく。一気に視界が開ける。青い海が見える。東京湾だ。芝生広場で親子がボール遊び。おやっ。ボールが道に転がり出た。通りがかりの男性が拾って投げ返す。
「ありがとうございます」
なにげない情景だが、心がなごむ。海沿いを歩く。境川の河口に出た。黄色い、丸い屋根の休憩所。今日はここをゴールとしよう。ベンチに座る。持参したコーヒーのふたを開ける。いい香りが立ち昇る。
海。太陽の日差しを浴び、きらきらと輝いている。光る海…。静かだ。
(塩塚 保)