私たちが暮らす浦安を歩いてみよう。小さな発見があるかもしれない。今回は「高洲」。海を望む公園などを巡った。
高洲橋からスタートした。橋上から境川を見渡す。河口に近いこのあたり、川幅が広い。おや。魚が跳ねた。もう一匹もジャンプ。けっこうでかい。
階段を下り、境川に沿って歩く。並木が枝を伸ばす。快適な緑道だ。犬を連れて散歩する女性やジョギングする人が行き交う。 河口付近から右折する。高洲海浜公園に着いた。
◇海辺の楽園
展望台に登る。長い階段。息がはずむ。登り切った。素晴らしい眺望だ。幕張新都心。木更津方面。アクアライン・海ほたるが見える。
海辺に出た。バーベキューや釣りを楽しむ人々。大きな魚を釣り上げた男性と出会った。
―なんという魚ですか。大物ですね。
「スズキです。70センチはあるでしょう」
―どうするんですか
「食べるしかないでしょう(笑)」
パークゴルフ場もある。シニアや親子連れが玉を打つ。料金も手ごろ。これはよさそうだ。私もやってみようか。
◇ハワイ気分
高洲中央公園を訪れた。野球。サッカー。テニス。バスケット。市民がスポーツを楽しんでいる。
遊具のそば。若い母親が幼子に声をかける。
「お空。青いね」
幼子が空を見上げる。幸せな情景だ。
昼時。カフェ・ダイニングバー「ALOHA LOUNGE」に入る。風そよぐテラス席でロコモコをいただく。花を添えて皿に美しく盛られている。おいしい。
ハワイ気分を味わった後、街歩きを再開する。静かな住宅地の一角に漁業記念公園があった。かつてこの地は海、漁場だったのだ。漁民の協力を得て埋め立て事業が行われた。石碑に「これを忘れてはならない」と刻まれている。
こどもの広場の周囲を回る。泥んこになって遊べる広場だ。たくましく育ってほしい。
再び、境川に出る。高洲橋に戻った。橋から振り返ると、そこは高洲の街。さわやかに風が吹いている。
(塩塚 保)