「浦安市認知症とともに生きる基本条例」可決! 条例で何が変わるか

3月議会において、浦安市認知症とともに生きる基本条例が全員賛成で可決されました。市議会議員になり3年。これまで認知症を第一のテーマに取り組み、条例制定を求め続けてきた私にとって念願が叶った瞬間でした。これまで15の自治体が認知症に関する条例を制定してきました。浦安市の条例は千葉県では初。認知症のご本人や家族、民間企業や教育機関など多様な意見を丁寧に集め、議論して作られた浦安市の条例は、これまでの認知症観を変える大きなインパクトのあるものになっています。
条例で何が変わるか。
この条例は、行政や地域の基本的な考え方、姿勢や枠組みを提示したものであり、具体的なルールや数字をきめたものではありませんが、認知症施策を推進するための基本計画を策定することとされています。これにより、市は具体的な施策を進めていくことになります。事業者には、認知症の人が利用しやすいサービスや商品を提供することや、認知症の人や家族の雇用の継続への配慮が求められています。認知症の本人や家族が意見を発信することを支援し、認知症施策にも本人の意見が取り入れられていきます。現実に大きな悩みを抱える家族の相談も、令和4年度から拡充されることも決まっています。日本の認知症の方は600万人とも推計されています。これは小学生の数とほぼ同じ。これまで認知症は一部の人の問題でしたが、これからは誰もが認知症に直面する時代に突入します。浦安市も例外ではありません。引き続き、認知症になってもこれまで通りの生活が継続できる、認知症フレンドリー浦安を目指して力を尽くして参ります。