「やさしい日本語」とは すべての市民に伝わる情報を

外国語表記を見直す
昨年11月、浦安市多言語表記検証委員会が設置されました。市内の公共サインや看板の外国語表記に誤りがあることや、市のホームページ等の機械翻訳にも誤訳が見られるなどしたためです。4千人を超える外国人が住み、海外からの観光客も多い本市にとって、改善すべき重要施策として早急に検証が進められました。
検証により翻訳のルールが統一、翻訳後のチェック体制整備などが課題として認識されました。この報告を受け、浦安市の情報発信が正確でわかりやすいよう切り替わっていくことが期待されます。
「やさしい日本語」とは
やさしい日本語とは、普通の日本語より簡単で、外国人にわかりやすいように配慮した日本語、その考え方をいいます。阪神・淡路大震災で外国人への緊急情報の提供が問題視されたことをきっかけに研究が始まりました。在住外国人の使用言語が多岐にわたるため、行政情報の発信が英語や中国語といった主要な外国語だけでは不十分だったのです。国立国語研究所の調査によると、在住外国人の使用言語のうち、英語は5割を切っている一方、日本語は6割を越える人が使用していることがわかりました。下手な英語よりも、わかりやすく配慮された日本語の方が多くの在住外国人に伝わる可能性があるのです。
やさしい日本語は外国人だけではなく、子どもや高齢者にとってもわかりやすいという点で有効な伝達手段です。本市でも、外国人向けに限定せず、あらゆる市民サービスの窓口でやさしい日本語の概念と取り入れるよう議会で要望しました。今後すべての市民に伝わる情報発信が進むことを期待しています。
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プロフィール
昭和55年浦安生まれ。慶應義塾大学卒。一新塾出身。
オムソーリ・プロジェクト代表。
平成31年4月市議会議員選挙に当選し現在一期目。