ヤングケアラーとは?初の全国規模調査実施へ!

政府は、ヤングケアラーの実態調査を全国規模で実施することを決定しました。ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものこと。
ケアによる睡眠不足、学業の遅れ、社会的孤立などの要因になることもあり、社会問題としても注目を浴び始めています。
ヤングケアラーに注目がされるようになったのは、藤沢市や南魚沼市で行われた教員調査報告がきっかけです。家計を担う両親の替わりに祖父母を介護する孫、障がいや病気を持つきょうだいのケアや精神疾患を持つ親のケアを担う子ども。様々な形でケアを担っている子どもの存在が明らかになりました。ヤングケアラーは学校側でも把握が難しいと言われています。欠席が続く、成績が急激に落ち込む、友人関係が希薄になり孤立するなど、問題が大きくなって初めて把握されることが多いのです。
子どもたちに責任を取らせるのはおかしい
私が議員になって初めて臨んだ一般質問では、このヤングケアラーについて取り上げました。家族のケアを理由に進学や就職を諦める子どもたちの存在を知り、家庭のことだからと子どもたちに責任を取らせるのはおかしいと考えたためです。現在もヤングケアラーに対する取り組みを行う自治体は非常に少ないのですが、当時は多くの自治体でヤングケアラーの認識そのものがされていなかったため、まずは教育現場で課題認識してもらう必要がありました。相談体制の拡充、福祉部門などとの連携強化など本市でも取り組みを強化すべきであると考えます。
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プロフィール
昭和55年浦安生まれ。慶應義塾大学卒。一新塾出身。
オムソーリ・プロジェクト代表。
平成31年4月市議会議員選挙に当選し現在一期目。