内田悦嗣市長(55)が12月7日、次期市長選への立候補を表明した。内田氏は現在1期目、来年3月25日に任期満了を迎える。選挙日程は未定。同市長選挙への出馬表明は内田氏が初めて。

内田氏はこの日の定例市議会・会派代表総括質疑で、西川嘉純氏(自由民主党・無所属クラブ)の「コロナ禍の中での市政運営」に関する質問に、「市民生活の安全安心を最優先に、アフターコロナの基礎固めのため、引き続き市政のかじ取りを行う」と答え、市長を続投したい意向を表明した。
内田市長は議会閉会後、報道関係者に、「(初当選した)4年前とは状況は変わったが、やらなければならないことが山積している。市民の生命を守ることを第一に、説明責任を果たす。財政は引き続き厳しい。特別交付税などを国に求める。財政に危機感が薄かったのを改め、国・県と連携を強める。自民党、公明党に推薦を依頼する」と語り、無所属で立候補する考えを示した。
前回2017年3月26日の市長選挙には、県議だった内田氏、市議だった折本ひとみ氏と岡野純子氏のいずれも無所属の新人3人が立候補し、自民、公明の推薦を受けた内田氏が初当選した。
市長選は、千葉県知事選立候補のため市長を辞職した松崎秀樹氏の後任を決める選挙で、5期18年の松崎市政への評価が争点だった。
内田氏は「市民目線での施策事業の見直し」、折本氏は「トップダウンによる負の遺産の解消」、岡野氏は「市民満足度の高い松崎市政の継続」を、それぞれ訴えて選挙戦を展開した。投票率は45.20%にとどまった。