いのちについて考える8月

お盆には祖先の霊を祀り、戦争や原爆の歴史に触れる。毎年この時期になると「命」ついて考えることが多くなります。新型コロナウイルスにより世界中で多くの命が失われた今年は、春先からずっと「命」について、「人生」について考えさせられています。
ALS嘱託殺人事件について考える
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は神経が冒され筋肉が動かなくなる難病である。最終的には自力での呼吸が困難になり亡くなるケースが多い。私の父も、この病気が元で亡くなりました。意識ははっきりしているのに、自分の意思で体を動かすことができない。これがどれほど苦しいことか。それは経験した者でしかわからないが、家族も代わってあげることもできず苦しい思いをする。
今回の事件では、安楽死を望む本人が、それを容認する医師とSNSを通じて知り合い、自らの生涯を閉じる手助けを頼んだ。日本では薬物投与による積極的な安楽死は認められていない。安楽死を法整備を求める声もあり、その点の議論を進める必要も感じているが、それでは事の本質の解決にならない。ALSだろうと、どんな難病だろうと、誰もが生きていたいと思える社会を創ることを目標にし、その中で安楽死というテーマを考えるべきだと思います。そこを語らなければ、安楽死は単に苦しみから逃れるための手法に成り下がってしまうのではないか。そんな不安が頭をよぎりました。
新型コロナウイルスにより、当たり前の日常の幸せを強く感じる日々。これまでの価値観で計るだけでなく、働き方、税のあり方、様々な価値観について対話し、本質的な幸せを求めていきたいと思います。
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プロフィール
昭和55年浦安生まれ。慶應義塾大学卒。一新塾出身。
オムソーリ・プロジェクト代表。
平成31年4月市議会議員選挙に当選し現在一期目。