行政

薗浦健太郎氏インタビュー 外交のキーマンとして戦略を語る

 日米、日中、日韓、さらに中東諸国との外交は、デリケートで難しい舵取りを迫られている。そこで一貫して政府、自民党内で日本外交を担ってきている薗浦健太郎・自民党総裁外交特別補佐=衆院議員(千葉5区選出)=に、わが国の外交戦略などをうかがった。また、今年は東京2020オリンピック・パラリンピック開催に加え6月には「三社祭」が行われる。そこで地元・浦安への思いも語ってもらった。

東京オリンピックの警備を万全に 地元浦安の発展に取り組む

――日米関係がますます重要になっています。最近、米国に行かれたようですが、どうでしたか。
薗浦氏 議会を中心に、米国内政の動きや議会が作る法案、デジタル通貨、5G、外交等について意見交換をしてきました。また、2020年11月に予定されている米大統領選挙について、共和党、民主党双方から話を聞いてきました。日本で大切なのは、次期大統領が誰になるのかを分析することだけではなく、誰が米国のキーマンで、何処とつながれば日本にとってメリットがあるのかを分析することで、私の使命でもあります。特に、米国政府は日本と異なり、一気に人員を変える国なので、こういったことが極めて重要です。そのため、訪米の際は、シンクタンクなども回り、将来政府入りが見込まれる人たちとも会っています。

――今後の中東との関係はどうでしょうか。
薗浦氏 日本は米国に依存するだけではなく、宇宙・サイバー・電子戦などの分野に力を入れ、自ら対処する能力が必要です。今回のイランの件についても、米国の中には中東に固執してしまうと、対中国の問題や、太平洋をどのように守っていくかという課題解決が疎かになってしまうのではないか、という懸念を持った議員も多くいます。米国は中東の安定を望んでいます。

――中国の習近平国家主席の国賓としての来日を、どう思います。
薗浦氏 呼ぶほうの環境整備も必要だが、呼ばれるほうの振る舞いも大切です。尖閣、南シナ海、香港、ウイグル、チベットの状況を鑑みますと、呼ばれるにふさわしい振る舞いをしていません。今後、日本の外交を見せる意味でも、しっかりと言っていかなければなりませんし、発信していきたいですね。

――日本経済の現状を、どう思われますか。
薗浦氏 安倍政権の最大の成果の一つは雇用です。企業の体力もついていますので、70歳まで働くことを努力義務規定としたい。雇用保険会計も潤沢になりつつあり、その中の育児給付を独立会計にできるくらい、安定しています。また、保育無償化など子供の世代に投資ができるようになり、国債発行額も8年連続減少するなど、状況は着実に改善しています。2020年代には、本格的な人口減少社会がやってきます。その中で、どう経済規模を維持していくか、どう人手不足をなくすかといったアプローチを、新しい方法でやっていかなければなりません。例えば、電子自治体の導入などで役所をスリム化して、人材を民間にシフトしたり、国の支援で、中小企業の海外進出を考えていくなど新しいアプローチが必要です。

――外国人労働者については、どうでしょうか。
薗浦氏 日本には、日本国籍を持たず働かれている方がたくさんいます。 マーケット自体がグローバル化してオープンになっていけば、当然の事ながらビジネスの世界で様々な人が自由に行き来するようになり、経済規模が拡大していきます。民族のあり方や、国の形といった論点もありますが、ビジネスの視点から申し上げれば、自由に働ける環境整備は必要です。もちろん、一定の管理は必要になってきます。

――東西線についてはどうお考えですか。
薗浦氏 今後、東西線の工事が本格化します。ピーク時の混雑率は199%で、遅延も多く発生しています。昨年、内田悦嗣市長と東京メトロを訪問し、改善に向けて協議してきました。茅場町駅のホーム延伸の改良、木場駅のホーム・コンコース拡幅の改良、南砂町駅の線路・ホーム増設の改良を約1200億円かけて行います。これにより、渋滞緩和と運行速度のアップが期待できます。

――京葉線と舞浜立体交差についてはどうですか。
薗浦氏 京葉線の臨海線乗り入れと羽田空港延伸は一昨年、国の基本計画に乗り、事業化できるのか現在、JRが調査して います。現在の線路のままではダイヤは既に一杯で、増便することは難しい。従って、早急に複々線化が必要です。新木場駅から南船橋駅間の複々線化に向けた土地の取得の準備を行っていきたい。国道357号湾岸線舞浜立体交差は現在も工事が進められています。 開通式を今年のGW前には行いたい。これにより、舞浜を先頭としていた慢性的な渋滞緩和と、交通安全確保が期待されます。

――今年は東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。
薗浦氏 オリンピック・ パラリンピックをより多くの人に感じていただけるよう、様々な仕掛けを 考えていきたい。ロンドン五輪で起きたような、オリンピック期間中のサイバー攻撃に対する対処、警察官の配置、出入国を含めた導線の警備には万全を期さなければなりません。

――恒例の「三社祭」は。
薗浦氏 浦安のお祭りは、大正時代から神輿が登場し、現在では夏季オリンピックと同じ年に開催される一大イベントです。大小合わせて100台以上の神輿と山車が繰り出し、多くの観光客が訪れるなど、地元の一大イベントとなっています。私も神輿を担いだことがありますが、一週間、筋肉痛が治りませんでした。神輿を担がれる方は、どうか肩を壊されませぬよう、楽しんでください。

――今後の抱負をお聞かせください。
薗浦氏 現状維持の政策では、人口や経済規模を含めて現状を維持することすら難しい。思考回路を含めた新たな政策が必要です。そうしなければ 日本の国力は必ず落ちていきます。 10年先、20年先を見据えた政策を考え、実行に移す事ができる政治家が、2020年代には求められるのではないでしょうか。安倍総理のおかげで、経済はかなり改善し、今なら少々痛みが伴うような改革ができるだけの体力はあります。例えば、日本の産業補助金政策も、雇用重視から生産性重視へとシフトしていくような覚悟が今後は必要です。そのような新しい政策を見せることで、若い人たちが将来に希望を見い出し、働くことのできる社会にしていかなければならないと思います。

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