真に豊かな社会への挑戦!
斉藤あきら 議員

認知症フレンドリーシティ
これまで認知症は、医療の問題、介護の問題としてとらえられてきました。認知症の方の行動を「問題行動」として捉え、それに対処していく「対処型社会」だったと言えます。しかし、現状では認知症については予防法も治療法も確立されていません。高齢化に伴い、このまちにも多くの認知症と診断された方が暮らしていて、今後も増える傾向にあります。認知症を何とかするのではなく、認知症の人や家族の体験から学び、社会の側を改良していく。これが認知症フレンドリーの元にある考え方です。
認知症とともに生きる希望宣言
「一足先に認知症になった私たちからすべての人たちへ」。昨年11月、認知症と診断された本人の当事者団体が「認知症とともに生きる希望宣言」を表明しました。認知症本人の体験と思いが重ね合わされたこの宣言は、「認知症とともに生きている体験や工夫を活かし、暮らしやすいわがまちを一緒につくっていきます。」とメッセージを発しました。認知症だからといって社会から支えられるだけの存在ではなく、社会を支えることもできるという想いが込められています。
認知症ケアを学ぶ場を
福岡市では認知症ケアの技法「ユマニチュード」の普及に取り組み始めています。浦安市でも認知症を実践的に学ぶ機会を提供していくべきではないか。浦安市でも以前から認知症サポーター養成講座などで認知症について学ぶ機会がありますが、より実践的な技術を学ぶことで、ケア困難者の拒否行動が減少し、介護する家族の負担も減らしていけると考えます。認知症本人とともに家族へのサポートも必要です。
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プロフィール
昭和55年浦安生まれ。慶應義塾大学卒。一新塾出身。
オムソーリ・プロジェクト代表。
平成31年4月市議会議員選挙に当選し現在一期目。