漁師町の活気を今に 12・3まで郷土博物館で写真展

 活気にあふれ躍動する町、昭和時代の浦安を紹介する写真展「漁師町の風情を今に」が、12月3日まで浦安市郷土博物館で開かれている。往時を伝える歴史的な作品も多い。同じアングルで最新の風景がカラー写真で紹介されているシーンもあり、企画展の魅力にもなっている。

隆盛の母なる境川

境川(46年前)

現在の境川

境川(現在)

豆腐売り

夕方、豆腐売りのラッパ音を聞き、家から鍋を持ち出して買いに行く(昭和40年代撮影)。

 展示されている写真はモノクロで40センチ×50センチの52点。漁師町としての風情を撮り続けた写真家、秋山武雄さんが昭和30年代から50年までを撮影した。

 写真展は1部=「隆盛の母なる境川」(13点)。ゆるやかな流れとともに行き交う舟は当時の浦安にとって自然な光景。境川は米を研ぎ、洗濯するなど生活に密着した “母なる川” だった。
 紹介されているのは漁を終え両側に舫う舟の間を1隻の舟が疾走する風景(昭和46年11月撮影)。現在の同じアングルのカラー写真も展示。
 2部=「漁師町に生きる」(26点)。東京湾に面した浦安は、自然の恩恵に恵まれ、魚や貝、冬場は海苔などを収穫した。町に広がる海苔干場は子供たちの遊び場だった。冬の風物詩で、広々とした干場付近で子供たちはたこ揚げを楽しんだ。
 3部=「繁栄を支えた群像」(13点)。浦安の発展には郷土に誇りを持ち、浦安を担ってきた人たちの大きな力を感じる。子供たちの無邪気な姿、夕方の奏でるのどかな雰囲気など温かく懐かしい風景を伝えている。

 秋山さんは市制施行20周年を記念して写真展などを開催している。

 堀江生まれの指田裕司郷土博物館長は企画担当の井口周作主任学芸員と作品を見て回り、ここの路地にたばこ屋があったなどと、懐かしがっていた。


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