弁護士 京介 「家庭の法学」(20) 離婚後の戸籍と姓

 こんにちは、弁護士の矢野京介です。今回のテーマは、「離婚後の戸籍と姓」についてです。
 結婚すると、夫または妻を筆頭者とする新しい戸籍がつくられます。その後、離婚が決定したら、離婚後の戸籍と姓をどうするか決める必要があります。

矢野弁護士

矢野京介

 未成年の子がいる場合には、子供の戸籍と姓のことも考えなくてはなりません。筆頭者でない者は、戸籍と姓をどうするか、次の3つのパターンから選択することができます。
 (1)旧姓に戻り、結婚前の戸籍に戻る。筆頭者でない夫または妻は、離婚届を提出すると、原則として、元の戸籍に戻ります。(2)新しく戸籍をつくり、旧姓を名乗る (3)新しく戸籍をつくり、婚姻中の姓を名乗る。新戸籍をつくる場合、姓については旧姓か婚姻中の姓か選択することができますが、婚姻中の姓を名乗る場合、離婚届提出後3か月以内に「離婚の際に称していた氏を称する届」を市区町村役場に提出する必要があります。

 では、離婚する夫婦に子供がいる場合、離婚後の子供の戸籍はどのようになるのでしょうか。子供の戸籍は、両親が離婚したとしても変わることはありません。筆頭者の戸籍にそのまま残ります。筆頭者が夫で、筆頭者でない妻が親権者になって、実際に子供と生活したとしても、子供の戸籍は変わらないのです。
 このようなケースでは、親権者となった妻からすると、自分と同じ姓にしたい、自分の戸籍に入れたいと思うでしょう。では、どうすれば、妻は子供と同じ戸籍、同じ姓になることができるのでしょうか。
 まず、「子の氏の変更許可申立書」という書類を家庭裁判所へ提出し、裁判所から許可をもらいます。次に、子供を母親の戸籍に入れる手続き「入籍届」を役所に提出。少し面倒ですが、離婚後の戸籍と姓をどのようにしたいのか考え、期間内にきちんと手続きを行うことが大切です。

葛西臨海ドリーム法律事務所


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