こどもの視点がユニーク 15日までふるさと浦安作品展

 浦安市内に銭湯は何軒、鉄塔は…。市内の小中学生たちが夏休みに足で調べてまとめた成果が市郷土博物館に10月15日まで展示されている。「29年度ふるさと浦安作品展」の市長賞など入賞作、出展作など219点。

 小中学生たちの研究発表の場を設け、表現力を育むのが目的。今年で17回目。作品は子供の視点で調べてまとめたもので、大人が気付かなかったところにスポットを当てている。

ふるさと浦安作品展

作品を熱心に見る人たち

 市長賞=小学生の部「ふるさと浦安研究2017」(美浜南小5年)。日本各地で記録的な大雨が降ったこの夏、市内の水防について調べた。
 中学生の部「歩いて気づいた浦安―飛地と川の存在」(日の出中2年)。以前は浦安に市川市の欠真間があり、東京・江戸川区にも堀江町があり実際に歩いて現在の様子を確認、紹介している。

 教育長賞=小学生の部。「ぼくたちのうらやす大好き境川」(北部小3年)。兄弟が境川の右岸、左岸に分かれて探検。川や橋の長さと幅を調べ、3つの巻物にしている。つい、巻物を広げてみたくなる。
 この賞には小、中学生の作品6点が選ばれている。

 日の出小3年の「浦安の送電鉄塔」は1年生のとき鉄塔に興味を持ち、いろいろな鉄塔を見て回った。市内には33基の鉄塔があることが分かった。1基ずつ写真を撮り、「なぜか、この鉄塔には石垣と階段がついている」「足が3本の鉄塔」など特色が紹介されている。奨励賞に選ばれた。
 市内の銭湯を調べた作品もある。いま営業している銭湯は3軒。廃業した銭湯は8軒。「せん湯はお金を払って入るふろ屋さんのこと」という解説がついている。
 浦安の祭り、アサリ、神社の秘密、今の浦安になるまで、浦安のウリッド(行商人)などについてまとめた作品もある。子供は夏休みには小遣い稼ぎにアサリやハマグリを売り歩いた。はじめは親の金で貝問屋から仕入れて売り、それを元手に次から自分の金で行商した―と解説もついている。
 「浦安の魚」たちは1枚の板に1尾ずつボラ、ダツ、ウグイなど9尾の魚を彫刻刀で線彫りした作品。板に絵の具を塗り、摺れば版画になる。

作品展、大人にも人気

 作品を熱心に見ていた元漁師(70)は「銭湯なんて面白いところに目を付けたね。昔は早くふろに行くと海苔が浮いているんだ。漁師についていた海苔が湯の中でとれたんだね。子供の作品、よく調べていて感心した。面白いね。一見すれば作品の良さがわかりますね」。


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