経済

建設ラッシュ ホテルブーム到来 TDRの支え、五輪開催が追い風

 浦安市内でホテルの建設ラッシュが続いている。東京ディズニーリゾート(TDR)の好調さと、3年後の東京五輪開催へ向けた需要期待を背景に、今年だけでも完成、建築中は9棟に上る。「そんなにホテルばかり建てて大丈夫?」。そんな声さえ聞こえてくる “ホテルブーム” の今をまとめた。

東京ベイ東急ホテル

来年5月オープン予定の東京ベイ東急ホテル(日の出)

シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル

昨年末、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルが隣接地に、12階建て175室のパークウイング棟を増築

東京ディズニーリゾート周辺のホテル

 TDRを運営するオリエンタルランド社が、年間3千万人の入園者を安定して確保できるよう、園内の大拡張計画を発表したのは3年前。今回はそれを受けたホテルの建設ラッシュとみられ、昨年6月と9月には同社直営ホテル2棟が東京湾沿いの明海地区にオープンした。
 同年末には舞浜地区のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルが隣接地に、12階建て175室のパークウイング棟を増築。32室を愛犬と宿泊できる専用ルームに仕上げた。
 別表のように、今年は一部開業していたホテルが本格営業に入るグランドオープン2社を含め、3ホテルがすでにオープン。ほかに年末に1社オープン、来年完成を目指すホテルが4棟、1棟が工事に着手した。

 TDRには現在、オリエンタルランド社直営のホテルが園内外に3か所、市内に1か所、同社公認のオフィシャルホテルが6社、パートナーホテルが4社ある。
 TDRの周辺には、公認のホテル以外にも観光客をターゲットにした宿泊施設が多くある。建設中のホテルドリームゲート舞浜アネックスは、JR東日本グループの経営。京葉線舞浜駅に隣接し、高架下に増築中だ。
 3月に開業した「変なホテル」は、ロボットが接客するユニークさが売り。珍しさと宿泊費の格安さが受けて、夏休みは多くの家族連れが訪れた。
 このほか、日の出地区の仮称新浦安ホテルはまだ運営会社が決まらず、工事だけが先行中。

 TDRが進出してから34年。当時ほとんど大型ホテルのなかった市内に、今では大小のホテルが進出。3年後の東京五輪・パラリンピックの開催と外国人観光客の増加が首都圏のホテル不足に輪をかけて、浦安のリゾート地にも影響を及ぼしている。
 シンボルロードの突端に来年5月開業予定の東京ベイ東急ホテルズは「国内外の観光客を対象に、これで東京・大阪の2大テーマパークエリアにホテルを展開する国内唯一のチェーンホテルとなる」と、メリットを強調する。
 ただ、五輪需要は一時的。加えて、国内のテーマパーク人気が永遠に続く保証はなく、不透明感を抱えながらのホテル建設ラッシュでもある。

訪日外国人、修学旅行客がカギ

 この現状について、TDRの進出1番乗りホテル、サンルートプラザ東京ベイの久米川文王総支配人は次のように分析する。
 「年間の入園客が今の3千万人を維持できるなら、公認契約を結んでいるホテルは何とかやっていけるでしょうが、新浦安地区のホテルはパークから遠く、厳しい競争になりそう。今後は訪日外国人と修学旅行客をいかに取り込めるかが大きなポイント。各ホテルとも知恵の出しどころといえます」

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