順天堂大浦安病院3号館オープン

待ち時間短縮に期待

 順天堂大学附属浦安病院(吉田幸洋院長)の増改築工事が完成、7月10日オープンした。工事の中心は地下1階、地上9階の3号館の新築。免震構造で大災害時には住民が一時避難できる災害拠点病院になる。医療面でも病床の増床、救命救急体制の強化、外来患者の待ち時間改善など地域の基幹病院として機能の充実を図った。

順天堂大学附属浦安病院3号館

オープンした順天堂大学附属浦安病院3号館

 同病院には1号館と2号館があるが来院患者、急病患者の増加などで基幹病院としては手狭で、これらに対応するため増改築に踏み切った。
 3号館は敷地内のロータリーなどを壊して建てた。延床面積は1万6193m2。ベッド数は132床増え、合計785床になった。
 1階入口から入ると広々した感じで開放感がある。3階までエスカレーターを設置。
 工事で閉鎖していた第1駐車場の利用が再開され、合計収容台数は336台。駐輪場(112台)、バイク置場(25台)も設けた。
 同病院の外来患者は平成28年度1日平均2173人だったが、3号館オープン後は同2400人を想定している。
【外来待ち時間】 外来患者の待ち時間は2時間から6時間といわれている。これに対応するため、診療室を増設、拡充した。診療科、医師、看護師、検査技師などが連携して待ち時間の短縮に努める。
【救命救急センターの充実】 救命救急センターに、救急プライマリセンターを開設した。救急搬送患者から独歩での来院者を含め24時間、365日体制で急患の対応に当たる。
【ロボット、高精度治療装置導入】 内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」は安全性、信頼性が高く、痛みが少ない。早期回復、早期退院などが期待できる。前立腺ガンには保険が適用される。
 高精度放射線治療装置「トモセラピー」。X線が患者の周りを回転しながら照射し、病変に集中。副作用を軽減しながら治療効果を挙げる。
【公開緑地、カフェ】 敷地内にポケットパークを開設。常時開放しているので市民も利用できる。ヤマボウシ、ヤマザクラなどを植樹。ベンチを設置、カフェもオープンした。
 引き続き1号館の改修工事を計画。インターネットコーナー、コンビニ、レストランなどを開設する予定という。

 この改修について、病院近くの川喜田満さん(80)は「これを機会に待ち時間が短縮されるといいですね。今度の改修に大いに期待しています。病院から出るとポケットパーク、ほっとしますね」と話す。

医療体制・環境を強化、安心して住める地域に

髙森本部長

「医療環境の向上を…」と語る髙森本部長

 3号館建設本部長、髙森建二・順天堂理事に建設の目的、大学病院としての役割を聞いた。髙森本部長は前浦安病院長で、現在も皮膚科で診療に当たっている。

――増床増築工事のコンセプトは

「近隣の人たちが安心して生活できる医療環境を向上、構築させること、地域の基幹病院としての機能をさらに充実させることです」

――具体的には

「東日本大震災では当院も大きな被害を受けました。電気が止まる、水が出ない、大変困りました。大きなダメージを受けました。今度の工事ではライフラインを強化、3号館は免震構造にしました。大災害時には近隣の方が一時避難できる環境を整えました」

――地域の人はもとより、多くの人が大学病院として期待しています

「安全で質の高い高度な医療を展開できる病院を目指しています。当院には全診療科が備わっており、新しい診療機器を導入しています。救命救急センターの充実、待ち時間の短縮にも改善を図ります。近隣の皆さんのかかりつけ医、医療機関との関わりも大切です。相互に連携を強化、地域医療の向上を図っていきます」


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