松崎秀樹市長に聞く うらやす未来形 「環境と共生した健康都市をめざす」

松崎秀樹市長に聞く うらやす未来形

環境と共生した健康都市をめざす

 ― 明けましておめでとうございます。新年を迎えて「こんな浦安の町にしたい」という思いを聞かせてください
 「東日本大震災からの復旧・復興が、3年近く経ってもまだ2割ほどしか進んでいない。1日も早く震災禍から抜け出したいが、浦安はこのピンチをチャンスにできる町でもあります」
 「日の出地区で昨年11月、大手3社が共同で開発した6~7千万円台の住宅36戸が即日完売したことでも分かるように、浦安のポテンシャルの高さは変わっていない。この特性を生かしながら、これからの時代には欠かせない環境と共生した『健康都市』を目指しています」

松崎秀樹市長

松崎秀樹市長

 環境  鉄鋼団地にメガソーラーを

 ― 具体的な勤きは?
 「昨年12月20日に環境モデル都市の第3次選考会があり、内閣府でプレゼンテーションしてきました。国家戦略に基いた街の特区構想で、全国から名乗りを上げた都市が1次、2次で絞られ、3次に進んだのは札幌市、ニセコ町、さいたま市、生駒市、小国町と浦安の6自治体だけです。認められれば国のお墨付きを得て、モデル都市づくりに邁進できるわけです」
 「環境への取り組みは産・官・学の一体化が欠かせません。浦安では2年も前から三位一体のコンソーシアムがスタート、防災・省エネなどに取り組んでいます。メガ・ソーラーシステムは大規模な大陽パネルが必要でしたが、最近シート状の簡単なものが開発された。これを鉄鋼団地の屋根に貼り付けたり、市内にある1万2千基の街灯に巻きつけることを考えています。街灯のLED化も進めています」
 「ソーラーと並んで環境問題に貢献すると期待しているのが、3年目を迎えたミドリの防潮堤づくりです。フィリピンのレイテ島は高潮にあって被害を受けたが、浦安はミドリの堤防に守られ、CO2 の削減にも役立つ」

 教育  「木と土と火」の子供広場

 ― ミドリの防潮堤は、市内の小学生らも協力しています。市長は教育面で自由な発想、子供の成長を伸ばす試みに積極的ですが、その底流にあるものはなんですか
 「子供たちが、この町で育って良かった、自分たちのふるさとと思えるような浦安にすることが、市長就任以来の一貫した私の考えです。子育てしやすい町ってどういう町だろう‥と考えていくと、結局は自然に行き着きます。浦安には農地がなく、市街化調整区域もない。公園があっても “あれしてはいけない、これもダメ” という制約が多い。この自然が乏しい中で、何の規制もない子供のための広場を作ろうと思っています。県の企業庁からもらった未使用地を利用しましてね。キーワードは “木と土と水と火” がある広場、それと “ケガと弁当は自分持ち” の心構えです」
 「全国には1742の市区町村があり、毎年教育長会議が開かれています。その中で聞かれるのは教育予算への不満。 “一般会計のせめて2ケタ、10%は欲しい” というのだそうです。その点、浦安の教育費は20%台。17万人の市民に対する年間の図書購入費は1億円です。1200万人の東京都で2億4千万円ですから、教育・文化行政は手厚いといえるでしょう」

整備が進む新浦安駅前

整備が進む新浦安駅前

 文化  新浦安をストリートダンスのメッカに

 ― 文化といえば、浦安は若者の町であり、お年寄りの町でもあります。伝統と文化が交錯する浦安文化の方向性などを聞かせてください
 「65歳以上の人の割合が美浜3丁目で38.06%、日の出4丁目は1.16%。浦安は老若が共存する、日本の縮図みたいな町です」
 「若者文化で言うと、10数年前から新浦安の駅前に若者が集まりだした。ストリートダンスを見るためです。日本トップクラスの南健太朗さんらが踊っていたのですね。見物する若者らの行儀が良い。後片付けはキチンとするし、酔っ払いに絡まれても喧嘩はしない。その後、南さんを会長にURSストリートダンス協会ができ、新浦安駅前はストリートダンスのメッカになりつつあります」
 「新浦安駅前は現在震災の復旧工事中ですが、若者らがパフォーマンスできるステージを作ろうと計画しています。彼らは、自分が踊る姿を見るための鏡が必要なのです。ガラスは危ないから、アクリル板のようなものを考えています。忍者返しのような形にして、音が周囲に飛び散らないようにする工夫も。ストリート・ミュージシャンは各地にいるけど、ダンスはないでしょう。若者と共生する町です」

五輪キャンプ地に売り込む

 スポーツ  健康の基本は歩くこと

 ― 2020年、お隣の東京でオリンピックが開かれますが
 「応援したいと思っています。サッカー場や野球場、青少年宿泊施設や体育館もあり、五輪が始まる前からいろいろな国と接触を重ね、キャンプ地に浦安を売り込むなど良いチャンスにしたいですね」
 「私自身のスポーツは武道。先日、15年ぶりに剣道場に行ったら体が動き、3時間ほど猛練習したら、その夜高熱が出た。急に体を使うとダメですね。私の健康法はもっぱら歩くこと。3方を海と川に囲まれた浦安は歩いてみたくなる町です。昨年9月から毎晩のように10キロ以上散歩していますよ。大を連れて?いいえ、木剣を持ってです」

 ― 年始は酒席も増えます。健康に注意してください
 「私のお酒は日本酒のコップ酒ですが、二次会は断っていますので大丈夫。水を飲みながら仲間とワイワイ飲むタイプ。先輩に講談師の宝井馬琴がいて、水をサカナに飲むのは江戸っ子の一番通な飲み方だと教わりました」


関連記事

 

アーカイブ

ページ上部へ戻る