6/28 ヨーカドー新浦安店 食品館で再出発

閉店 → 開店で 振り回された市や住民

 5月28日閉店した総合スーパー、イトーヨーカドー新浦安店(明海4丁目)が、6月28日に「イトーヨーカドー食品館新浦安店」として再出発することになった。”買い物バス” の運行など対応策に追われていた浦安市などは、突然の肩透かしに驚きを隠せない。市内最大の総合スーパーをめぐる今回の “動き” を追った。

イトーヨーカドー新浦安店

閉店したイトーヨーカドー新浦安店

食品館オープン告知チラシ

折り込みチラシで6/28に食品館オープンを告知した

 イトーヨーカドーを運営するセブン&アイ・ホールディングは2年前、2020年までに全国の不採算店40店舗の閉店を発表。新浦安店も閉店リストに名を連ねた一店だった。
 市内最大規模の総合スーパーの閉店。次にやってくる企業への期待を含め市民注目の中、新浦安店の跡地については東京都内の企業が5月16日、現所有者の森トラスト総合リート投資法人(東京・港区)から買い取る契約をした。
 しかし、その後の開発、利用計画は明らかにされず、新浦安店は5月28日の閉店を決めて最終セールに入った。

 一方、浦安市では、買い物に便利だから新町地区に引っ越してきたというマンション住民の声が多いことから、「周辺住民が買い物に不便をきたさないように」と、東京ベイシティ交通に連絡バスの運行を依頼。閉店の翌29日から「明海・日の出~高洲地区」間を結ぶ無料バスを導入した。
 おさんぽバスが新路線を引き継ぐ来年3月末までの運行を決定。市はホームページで無料バスの運行開始を掲載するなど市民に広報。そんな矢先に市民には折り込みチラシで突然の再オープンが知らされた。
 食品館がいつまで営業するのかは市にも連絡はないという。市では「無料バスをとりあえず1カ月運行する」とホームページで変更した。
 全国のイトーヨーカドーの各店舗は、食品部門は黒字、衣料品部門が赤字の傾向が強い。とくに最近は地元の “住民感情” を考慮して、食品部門だけを残して再出店する既存店が目立つ。
 今回も生き残りをかけた再出発のようで、1階の食品フロアだけをリニューアルし、6月28日のオープンを予定している。食品館は首都圏の特徴。長い期間営業を続けている店舗が多い。

毎日、20分間隔で28便の無料バス

連絡バス

連絡バスに乗り込む人たち

連絡バスのコース図

連絡バス路線のコース図

 無料バスは、始発が日の出公民館。ヨーカドーの横を通り、境川に架かる高洲橋を渡って、高洲保育園入口で折り返す。帰りは高洲中央公園方向から境川の明海橋を渡り、日の出公民館に戻る。1周4.5キロ、約15分。バス停は3カ所。午前9時から午後6時発まで、毎日20分間隔で28便。途中、大手スーパーマーケットが2店舗ある。停留所はバス会社のバス停を利用している。
 バスを利用した乗客の主婦は、「食品館ができることは大歓迎。ただこのバス路線を1カ月で、やめてしまうのは残念。バスでの買い物は案外時間がかかってしまい、マイカーや自転車を使っている人が多い」と話していた。
 住民対策が急務と、早い対応を見せた市だが、今回は企業側の都合にすっかり振り回されてしまった格好だ。

都内企業が買い取り!? 跡地どうなる

 土地と建物を所有している森トラスト総合リート投資法人が昨年から進出希望企業と折衝した結果、5月16日、都内に本社がある企業との間で142億5千万円の譲渡契約が成立した。企業名は非公表で、譲渡予定日は7月31日。
 譲渡予定日後の食品館や他の跡地はどうするのか、住民にとっては気になるところ。
 立地や環境が良いだけに、広い駐車場をそのまま使える家電量販店、家具販売店、ディスカウントストアなどが食指を伸ばす一方で、マンションやホテルの事業者が再開発するのではないかといった声もささやかれている。


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