Dr.竜の「診察ノー卜」第43話: 糖尿病を正しく 治療しよう

 糖尿病は進行すると、動脈硬化になり、各臓器への血流が不足して、若くして心筋梗塞、脳梗塞、腎不全、失明に至る恐ろしい病気である。診断には、尿に糖が出ているかで確認する。
 糖尿病になったら食事を減らし、運動をして体重を減らし、早急に治療を開始する必要がある。週刊誌やネットには売らんがための間違った情報が氾濫しており、ジャヌビアなどのDPP4阻害剤を飲んではいけない薬として糾弾している。

竜 崇正 先生

竜 崇正 りゅう・むねまさ
浦安ふじみクリニック院長
=浦安市富士見2-18-9=

 その理由は「ジャヌビアは、嘔吐や湿疹、呼吸困難など、急激なアレルギー症状のアナフィラキシーを引き起こすことがある。多剤併用により、低血糖を招き、後遺症が残ることもある」というものである。
 この記述は誤りである。糖尿病は治療しないと生命に関わる事態となる。高血糖状態を改善するため、全ての治療が低血糖を来す可能性を持つ。作用の異なる薬を組み合わせる多剤療法が主体で、従来の基本薬はアマリールやベイスンで、この薬は低血糖を来す報告が多い。
 しかし新しい薬のDPP4阻害剤は、単独では低血糖の報告は無く、全て従来基本薬との併用で報告されている。最近は、従来基本薬は使わずDPP4阻害剤を最初に使うのが主流である。
 週刊誌が糾弾していた薬が最も安全な糖尿病治療薬なのである。
 「アナフィラキシー」はピーナツ、蕎麦などの食品に頻度が高く薬剤では少ない。氾濫する間違った情報に惑わされず正しい糖尿病治療を受けて欲しい。


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