Dr.竜の「診察ノー卜」第40話: 2017年、がん予防で健康長寿を目指そう

 2007年にがん対策基本法が施行されてから10年を経て、17年に新たながん対策推進計画が制定され、次の10年を見据えた国家戦略がスタート。
 2人に1人が「がん」となる時代にどのような心構えで我々は対処すべきであろうか?

竜 崇正 先生

竜 崇正 りゅう・むねまさ
浦安ふじみクリニック院長
=浦安市富士見2-18-9=

 手遅れの「がん」になって、不幸を嘆くだけでは問題は解決しない。栄養失調や結核、戦争で死ななくてはならない時代ではない。
 世界一の長寿国に住む我々は、「がん」を予防して自分の健康を守り、健康長寿を得て、日本国のみならず世界の人々がより心豊かに生活できるよう貢献しなくてはならない。次のがん対策10年は徹底的がん予防により、「がん」の無駄死を避ける戦略が必要だ。「がん」の原因として、タバコ、飲酒を含めた食生活、運動不足、肥満、ウイルスや細菌の感染などがある。

 このうちタバコは予防可能な最大の原因であり、日本人のがん死亡男性の30%、女性の5%の原因である。特に肺癌死亡は、男性70%、女性20%がタバコが原因とされる。2007年の成人喫煙率は24.1%だったが、国は2022年までに成人喫煙率を12%にすることを目標としている。
 更に、タバコを吸わない人が、他人のタバコの煙を吸わされる受動喫煙率を9%にする目標だが、2014年に受動喫煙防止の努力義務が事業者らに課せられた労働安全衛生法が改正されたにも関わらず、多くの職場や飲食店などでは守られていないのが実情である。これは、東京オリンピック開催の大きな問題になっている。
 浦安市では、徹底的な受動喫煙防止対策をとって欲しいものである。感染防御による「がん予防」も大事だ。ウイルスの感染による子宮頸がん、肝臓がん、成人T細胞白血病や、ピロリ菌感染による胃がんなどである。がん予防には、生活習慣の改善が必要で、飲酒量の低減、定期的な運動、肥満予防、野菜果物の摂取が有効である。
 検診による早期発見も大事だ。2017年、がん予防と、検診によるがんの早期発見を皆で心がけ、健康長寿を目指そう。


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