地域の人材活用で子ども育成 「働クエストの旅」に186人参加

日の出中 大臣表彰で認知度上昇

 地域ぐるみで子どもを育てようと、卒業生や保護者会などが精力的に活動している日の出中学校サポーターズクラブ(菅哲弥代表)。6年前から取り組む特別授業「働(はたら)クエスト~自分探しの旅~」が1月28日、同校で開催された。

働クエストの旅

「乗客の安全と気配り、自身の体力強化も大切」と話す客室乗務員

 卒業生や保護者が講師を務めて職業紹介し、生徒の今後の職業選びや自己発見に役立ててもらおうという独自の試み。平成23年度から1年生を対象に毎年開催し、27年度には地域の人材を活用した”キャリア教育” の取り組みとして評価され、文部科学大臣賞を受賞している。
 今年の講師は24人。職業は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術者、客室乗務員、獣医師、システムエンジニア、情報通信や商社、銀行、証券会社勤務など。今年は13人の卒業生が協力した。
 パソコンゲーム・ドラゴンクエスト(冒険の旅)を模して、この日、「働クエストの旅」に出かけた生徒は186人。24種類の職業の中から希望する2つを事前に選び、グループごとに講師の言葉に耳を傾けた。

 JAXAで人工衛星を造っているOBは「人工衛星はバス程度の大きさ。すごく遠いところを飛んでいるように見えるが、実際は浦安から富士山の頂上くらい、100キロほどの上空を回っている。宇宙は案外、身近なところ」と紹介。
 「幼稚園の頃はパイロット、小学校は五輪選手、中学校ではコック、建築士、検事にあこがれていた。仕事は楽しくなければ意味がない。今、みんなに大事なことは夢を持つこと」と伝えた。
 市内で動物病院を経営する獣医師は「動物の命を守り、健康管理する獣医。向いているのは、人を助けたいと思う人間好きな人。その使命は動物を診ることで人間を守ることにつながっているから。糖尿病の犬や心臓病の猫もいる。しゃべれない動物の病気をどう診断して治していくか。常に新しいことを学ぶ努力が必要」と話した。

 講師それぞれの仕事選びや苦労、やりがいなどを織り込んで1講座45分。今回は「その仕事の30年後」にも焦点をあてた。
 寺尾里代校長は「働クエストは日の出中の自慢。今年は大臣表彰を受けて、サポーターズクラブの取り組みにもさらに力が入った。母校のためにと一肌脱いでくれた卒業生の講師が増えて、うれしい限り。開校23年の歴史を感じます」と話していた。


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