4月開設の“音楽ホール”で 浦安市と日本音楽財団が協定

超一流の音楽市民に提供

 4月に開館する「音楽専用ホール」を運営する浦安市と、バイオリン名器「ストラディバリウス」を世界的な演奏家に貸与している日本音楽財団が昨年12月8日、双方の音楽資源活用などで協定を結んだ。財団によると、同趣旨の自治体との協定は初めて。こけら落としは名器貸与の諏訪内晶子さんコンサートに決まった。秋口のコンサートと12月に学生対象のレクチャーコンサートも予定され、市民は毎年、名器によるハイレベルの演奏が楽しめるようになる。

浦安市と日本音楽財団が協定

協定を結んだ松崎市長と塩見会長(右)

「ストラディバリウス」で 諏訪内さん、こけら落とし

 同財団は創立20周年を記念、平成6年から弦楽器購入と、国際的な演奏家や若手の有望演奏家に無料貸与を始めた。現在、ストラディバリウス製18挺、ガルネリ製2挺、計20挺の超一流弦楽器を保有。
 国内では諏訪内さんや五嶋龍さんらに貸与しているが、国籍を問わないため、最近は外国人演奏家が多くなっているという。
 今回の協定の骨子は (1)財団保有の名器貸与者コンサートを音楽ホール等で開催 (2)財団による市内の学生を対象にしたレクチャーコンサートを同ホール等で開催 (3)財団によるコンサートでの入場料を全額市に寄付する―など。

ストラディバリウス1714年製バイオリン「ドルフィン」

日本音楽財団が保有しているストラディバリウス1714年製バイオリン「ドルフィン」(C) S.Yokoyama

 これを受け、市は今後、議会に基金条例の制定を提案する。この基金は、市民の文化芸術活動の普及振興が目的で、市からも一定額を財源として積み立てる。
 松崎秀樹市長は「市民に本物の音楽・芸術を提供するため日本一のホールを建設した。ストラディバリウスでこけら落としできるのは幸先のいいスタートだ」と締結を歓迎した。

 一方、財団の塩見和子会長は「楽器を貸与しているのは国際的にジャンプできる人たち。こうした演奏家の音楽を子供たちが聴く機会をつくりたい。末長く互いに協力したい」とお礼を述べた。

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音楽専門ホール外観イメージ

4月開館する音楽専門ホールなどが入る商業ビル外観イメージ

 音楽ホールはJR新浦安駅近く、入船1丁目の8階建て商業ビル「仮称たかみビル」(延べ床面積は約9000m2)の4~8階(約4000m2)を賃借する。6階の音楽専用ホールを中心に音響設備や残響時間など最後の仕上げ段階に入っている。
 吹き抜けで、303席(うち車イス3席)の固定席を設ける。舞台は間口約1メートル、奥行き7メートル。音楽中心の活動の場にしたい考えで、東京・銀座の音楽専門ホール、王子ホールやヤマハホールと同レベルの施設を目標としている。
 4~5階はエントランスと多機能ホールで、200席(同1席)の可動式椅子席を用意。文化、芸術、芸能など幅広い発表や公演の場になる。
 市教委では「国内外一流アーチストの招致はもとより、市民が利用しやすく、アンサンブル系のクラシックの底上げにつなげたい」という。     
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 音楽ホール開館に合わせ市は12月議会に、グランドピアノ「スタインウェイD―274」(約2200万円)、舞台音響備品(約2800万円)、舞台照明備品(約2500万円)の購入を提案、可決された。
 また、音楽ホールの指定管理者に東京・三番町の「㈱コンベンションリンケージ」(平位博昭代表取締役)を選定した。


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