この人に聞く: 浦安警察署生活安全課 平野文明(ひらの・ふみあき)課長

この人に聞く

浦安警察署生活安全課 平野文明(ひらの・ふみあき)課長

― 年末を控え空き巣やひったくりなどが増える季節です。浦安の犯罪の特徴を教えてください

 「今年1月から11月までの手元の集計ですが、空き巣が105件と車上狙いに次いで多い。高層住宅地帯の新町では被害がほとんどないが、元町などの低層のアパートやマンションが狙われている。侵入盗の80%がこうした集合住宅で起きています」
 「手口は意外なことに無施錠の玄関から侵入するケースが多く、全体の60%以上もあります。浦安だけに見られる特徴ですね。泥棒は盗み道具を持たず、つまり職務質問を受けて摘発されるリスクを負わないで、鍵のかかっていないドアから侵入していたわけです」

浦安警察署生活安全課 平野文明(ひらの・ふみあき)課長

平野文明さんプロフィール
昭和45年8月:干葉県生まれ
平成6年:千葉県警察本部に採用。派出所勤務、機動隊、刑事などを歴任
平成24年3月:警部昇任、
同9月:浦安警察署生活安全課長

万引き追放のポスター

万引き追放のポスター

 就寝・外出時には鍵を掛けることを忘れないで

 「1戸建てについては、表通りからひとつ奥に入った、人目につきにくい社宅が狙われています。対策としては”死角”を作らないこと。といっても生垣など取り払うわけにもいかないでしょうから、防犯カメラの設置を奨めています」

― 地域によって犯罪にも違いが出てくるわけですね

 「元町はひったくりと車上狙いが多く、中町は自動車盗と侵入盗が多発という特徴が見られます。ひったくりの犯行は大半がオートバイ。元町は、車道と歩道の区別がないところが多く、それが原因のひとつかもしれませんネ。駅周辺で、人影が少なくなる狭い通りで女性が被害に合う確率が高いです。後ろから怪しい単車が来たら、肩から下げた荷物は車道側から歩道側に移すなどの注意が必要です」

 自分たちの町は自分たちで守る

― 防犯対策で効果を上げた例はありますか

 「自転車盗が今年大幅に減りました(11月現在で696件、昨年比約20%減)。2重ロックすることで、この被害はほぼ防げます。自転車の盗難は身近な犯罪。自分は大丈夫と気楽に考え油断するのが恐い。警察や学生ボランティアが犯罪一掃キャンペーンを行いましたが、自治会組織の独自パトロールの功績も大きい。自分たちの町は自分たちで守るという活動は心強いですね」

― 年の瀬を迎え市民に気を付けてほしいことは

 「振り込め詐欺の被害が無くならず、逆に増える傾向にあります。公務員を名乗り、今すぐ手続きすれば医療費の還付金がもらえるとATMから送金させる手口。被害者が入ってくると思った金額が、逆に犯人に送金させられているのです」
 「警察ではポスターなど、あらゆる手段を使って注意を呼びかけていますが、現段階で被害は19件、すでに昨年1年間分を上回り、手元の集計では被害総額は3000万円近くにのぼっています」
 「私自身、被害者に成りすまして犯人と電話で直接話したことがあります。知識があり、悪者に思えないような丁寧な口調でした。詐欺の手口はどんどん巧妙化しています。年末の慌ただしさにつけ込んで犯罪が増える時期です。自分の周りで起きている出来事に気を配り、他人事ではなく自分の問題と捉え、被害に合わないよう注意してほしい」


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