この人に聞く:浦安市危機管理監 河井繁樹(かわい しげき)さん(56)

災害時 マンションに戸建て住民
受入れる協定結べないか

3カ所で水1日180トン供給

―5年前の東日本大震災、4月の熊本と大地震が発生、大きな被害が出ています。浦安市での必要な備えは
 首都直下型地震が30年以内に70%の確率で発生ともいわれています。本市でも相当な備えが必要です。
 東日本大震災では市役所の機能が十分発揮されませんでした。このような事態にも機能を維持できる新しい庁舎が完成しました。首都直下型地震にも耐えられる耐震構造を取り入れてあり、災害時には情報を集約、司令塔として本部(4階)機能を発揮します。

河井繁樹さん

「浦安を災害から守る」と河井さん
河井氏 プロフィル
昭和58年 防衛大卒業、陸上自衛隊入隊
平成16年 東部方面総監部防衛課長▽第16普通科連隊長兼駐屯地司令(長崎)▽中央即応集団幕僚長兼駐屯地司令(座間)
平成26年 第13旅団副旅団長兼駐屯地司令(広島)
平成28年 早期退職、陸将補▽同4月 3代目浦安市危機管理監(内閣府の地域防災マネジャーに認定)

―具体的な備えの現状は
 市内には備蓄倉庫が60カ所あり、非常食、毛布、簡易トイレ、発電機など最低3日分は用意してあります。
 心配なのは水です。市内の3カ所(日の出公民館、老人福祉センター、当代島公民館わき)に、災害対策地下水活用システムを設置してあります。
 各システムで1日60トン、3カ所で180トンの水が供給できます。自衛隊の給水車でも1台当たり1トンですから、かなりの量の水が供給できます。

―建物の地震対策は
 市内の耐震化率は木造住宅が76%、非木造住宅が92.7%(平成25年調査)です。4月から続く熊本地震には、耐震診断ができる職員2人を応援に派遣しました。危険度判定の仕事です。ここで体験を本市の行政に生かしていきます。

―市民に望むことはなんでしょう
 日ごろから災害に対する準備と同時に、避難や防災訓練には参加して “いざ” というときに備えてほしいのです。食料、水など必要な物は防災袋に用意しておく。3日分用意しておけばといわれていましたが、1週間分は準備してほしい。

―熊本地震の教訓は
 熊本地震では、余震の恐ろしさを教えられました。戸建ての方で家では寝られなくて、車で生活して体調を悪くするケースが多く出ました。
 その点、マンションでの生活は比較的心配ありません。
 ひとつの提案ですが、マンションに居住する方と、近所の方が話し合って、いざというときには、戸建ての居住者をマンションに受け入れるような協定が結べないでしょうか。小さなテントを自治会などで準備しておくのもひとつの方法です。市民には、食料などの備蓄、家具の転倒防止など安全の確保を図ってほしいのです。
 浦安は明るくて住みやすく、活気のある若い人が多い、にぎわいのある町です。この町を災害から守る。これが私の使命です。


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