Dr.竜の「診察ノー卜」第31話: がんの10年生存率が初公表

検診徹底で生存率大幅改善健康長寿を期待

 全国32のがん専門病院で構成される全国がん(成人病)センター協議会は、1月20日に28の「がん」の10年生存率を史上初めて公表した。
 一般に「がん」は5年生存率で治癒の目安が立てられていた。現在の5年生存率は2007年までの治療データ。全体では68.8%で、集計が開始された1997年の62%からかなりの改善がみられている。
 現在は外科治療に加え抗がん剤治療、放射線治療、早期診断法の進歩により、さらに生存率が向上していることが期待される。加えて、10年生存率が明らかになることにより、より長期にわたってのがん対策を立てることができる。

竜 崇正 先生

竜 崇正 りゅう・むねまさ
浦安ふじみクリニック院長
=浦安市富士見2-18-9=

 今回の10年生存率は2002年までの結果で、全体では58.2%である。部位別では甲状腺90.9%、前立腺84.4%、子宮体部83.1%、子宮頚部73.6%、乳腺80.4%、大腸69.8%、胃69%、腎臓62.8%、卵巣51.7%、肺33.2%、食道29.7%、胆嚢胆道19.7%、肝臓15.3%、膵臓は4.9%であった。

 予防できるがんとして、胃がん(ピロリ菌)▽子宮頸がん(パピローマウイルス)▽肝臓(肝炎ウイルス)▽肺がん(タバコ等)などの対策が、国や地域を挙げての徹底。
 さらに治りやすいがんとしての乳がん、大腸がん、前立腺がん等に対する「がん検診」が徹底されれば、これからのがん10年生存率は大幅に改善し、国民はより豊かな健康長寿を甘受する事ができると考える。


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