伝統芸能「お洒落」守ろう 保存会などが会員募集

 浦安の伝統芸能「浦安お洒落(しゃらく)」が根強い人気に支えられている。お洒落の伝統を伝えているのは保存会の人たち。だが、会員が高齢化。このままでは後継者不足で伝統の灯が消えかねない。保存会と市郷土博物館は一体となって会員募集などを呼びかけている。

浦安お酒落

浦安お酒落を披露する会員たち。身ぶり、手ぶりもいきいきと…

 お洒落は踊り手が身なりをきれいに着飾っておしゃれに踊ることから名づけられたと伝わる。踊り子が三味線、鉦(かね)、歌に合わせて踊る。いま、この伝統を守り、伝えているのは浦安市お洒落保存会(山崎八重子会長、会員20人)で、毎週原則として土曜日の午後1時半から3時まで、市郷土博物館で、練習を兼ねて踊りを公開している。第3土曜日を除いて見学は自由で無料。
 踊りは軽妙であったり、賑やかだったり、生き生きした様子が伝わってくる。長い間、培ってきた味わいがあり、ファンもいる。
 見学に訪れる小学生も多い。小学校によっては自分の体験を記入するチャレンジカードを発行、その体験項目の中に「郷土芸能お洒落の基本動作5つができる」が入っている。その体験のため、お洒落の公開練習日に会場に行き、会員から・半身の構え・おじぎをする・見栄を切る―など5項目の基本動作を習う。その体験をするとチェック項目に会長がサインしてくれる。

 保存会や市郷土博物館によると、お洒落は下総地方を中心に広い地域で伝承されてきた。浦安では昭和の初めには、伝わってきたという。昭和26~27年ごろには町の古老によって年に1度は披露されていたが、そのうちに廃れてしまった。 
 それが三味線の大家、藤本琇丈氏、藤原秀康氏がこの芸能を正しい形で保存し、伝えていきたいと尽力。これをきっかけに昭和47年に浦安町お洒落保存会が結成され、49年3月、千葉県無形民俗文化財に指定された(浦安の伝統芸能、市郷土博物館発行から)。
 その後、当時の中央公民館が練習、発表の場になっていたが、平成13年、市郷土博物館が開館したのを機会に、こちらに練習、発表の場を移した。当時の会員は23人いたが、増えたり、減ったりしていまの数になっている。

 保存会は頼まれれば小学校に教えに行ったり、市の行事で披露したりした。この活動が認めら
れ、同27年11月、県教委から「多年にわたり、文化財の保存に尽力した」と表彰された。
 しかし、最近は会員の高齢化で会員数が減ってきた。現在、会員年齢は70歳台が中心で、このままでは会の存続が心配。保存会と市郷土博物館が一緒になって広報「うらやす」に会員募集のお願いをしたり、博物館に「会員募集中」のプレートを掲示したり、会員を通じて知人に声をかけたりしている。
 山崎会長は「踊っていると浮き浮きしてきて、ともかく楽しい。練習の場に一度、顔を見せてください。ていねいに教えます。一緒にやりましょう」と呼びかけている。


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