Dr.竜の「診察ノー卜」第29話: がんになるリスクを下げよう

がんになるリスクを下げよう

 2人に1人が「がん」になり、男性の4人に1人、女性の6人に1人が「がん」で死亡する。日本人の死亡原因の1位はがんです。男性で最も多いのは胃がん、女性では乳がんですが、死亡するのは男性で肺がん、女性では大腸がんが1位です。
 がんの死亡率は年齢と共に上昇しますが、高齢になると他の病気での死亡も多くなるので、がんでの死亡率は相対的に低下します。しかし働き盛りの45歳から60歳では、女性でも男性でも最大の死亡原因は「がん」なので、この年齢のがん死亡率を低下させることが社会的に最も重要です。

竜 崇正 先生

竜 崇正 りゅう・むねまさ
浦安ふじみクリニック院長
=浦安市富士見2-18-9=

 そのためには「がん」になりにくいような生活習慣が大事です。もっとも重要なのはタバコで、喫煙者では5倍のリスクが、特に15歳以下では30倍あります。喫煙者の吐き出す副煙流はさらに発がんのリスクを増加させます。
 乳幼児の前での喫煙や、歩きタバコは厳禁です。過度の飲酒もリスクがあります。特に喫煙しながらの飲酒はリスクを倍増させます。

早期発見には検診が必要!

 近年日本人の食事は、1950年に比して炭水化物の摂取が60%と大幅に減り、脂肪の摂取量が4倍に増加しています。タンパク質の摂取量は10%とわずかに増加しているのみです。この食事のアンバランスが、生活習慣病としての糖尿病や肥満を増加させ、大問題となっています。
 この過度の脂肪摂取、肥満、糖尿病も、「がん」のリスクです。放射線被曝もリスクを増加させますが、福島原発事故以後、大問題となっています。日本の広島、長崎の被爆経験から100ミリシーベルト以下では発がんのリスクは無いことは明らかですので、日本での通常の生活では問題ありません。
 しかし食物摂取による低線量被曝は、長期間体内から被曝しますので、発がんのリスクになります。市販の食品はすべて放射線測定されていますので危険はありませんが、被曝地近くで採取した山菜やキノコなどではリスクがあります。
 がんは遺伝子に傷がついて起こりますが、祖父母の兄弟も含めた家族に「がん」の多い場合、若年者の「がん」、稀な「がん」患者がいる場合もリスクですので、検診を受けるべきでしょう。


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