運動のススメ(21) 骨への刺激で強度アップ

骨への刺激で強度アップ

 骨がもろくなり、ちょっとしたことでも骨折につながってしまう骨粗しょう症。老化現象の一つであり、女性がなりやすく、患者の8割を占めています。骨密度は50歳前後から低下しますが、運動や日光浴により骨を強くしておけば骨粗しょう症の予防になります。

青木幸作氏

青木幸作
ダンロップスポーツクラブ浦安
健康運動指導士

 骨というと無機的で、あまり生きているという感じはしません。しかし、造骨と破骨という代謝は常に繰り返されているのです。
 骨が生きるのに必要なのは主成分となるカルシウム。強度を上げるには、カルシウム含有の多い食品を積極的にとることですが、それだけでは足りません。効率良く吸収させるビタミンDの摂取も大事です。日光中の紫外線は皮下脂肪の成分をビタミンDに合成するので、適度な日光浴は有効です。
 カルシウムは、体内でイオンとなって正の電気を帯びます。運動による骨への刺激は、骨に負の電気を生じさせ、正に帯電したカルシウムを骨に引きつけ沈着させます。筋だけでなく骨も運動で増強されるのです。
 ただ、過度な運動は問題です。カルシウムは骨を作るだけでなく、神経伝達や筋収縮にも利用されます。足りなくなれば体液中のカルシウム量を一定に保とうとするホメオスタシスにより貯蔵庫である骨から溶け出します。女子マラソンのランナーの中には骨粗しょう症のような状態の選手もいると聞きます。やり過ぎには注意です。
 水泳は万能と思える有酸素運動ですが、唯一の欠点は、無重力下で行われるため、骨への刺激が少なく、骨粗しょう症予防には効果が小さいことです。逆に、すでに骨密度が低下している人には骨への負担が少なく、安全な運動といえます。


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