ブリオベッカ浦安 悲願のJFL昇格

全国リーグ決勝で準優勝

ブリオベッカ浦安 エンブレム

 悲願成就―。サッカーの関東地域リーグ1部に所属するブリオベッカ浦安(谷口和司代表)が日本サッカーリーグ(JFL)に2016年昇格することが確定した。11月開催された第39回全国地域リーグ決勝大会の決勝ラウンドで準優勝したためで、JFL入りは浦安SC時代からの大目標。チーム一丸となった団結と努力、市民の後押しが見事に花を咲かせた。

 全国地域リーグ決勝大会は、11月6日から全国9地域の優勝チームと全国社会人選手権(全社)の上位3チームが第1ラウンドのリーグ戦を行い、さらに上位4チームが21日から3日間連続して戦う決勝ラウンドへ進んだ。

JFL入りを喜ぶブリオベッカ浦安

悲願だったJFL入りをみんなで喜ぶブリオベッカ浦安=11月23日、高知市・春野運動公園陸上競技場(ブリオベッカ浦安HPから)

 3戦全勝で第1ラウンドを通過したブリオペッカ浦安は、高知市内で開催された決勝ラウンドで初戦、北信越代表のサウルコス福井に2―0、第2戦も東海代表のFC刈谷(愛知)に4―1と連勝。最終戦を残して2位以内が確定し、早々とJFL昇格の権利を手にした。第3戦は残念ながら全社代表のラインメール青森FCに0―1で敗れた。
 決勝ラウンドには、前年のこの大会で負傷、手術を余儀なくされた主将・清水、大けがで戦線離脱して復帰したMF上松、秋葉が1年ぶりに復活し、再び原動力となった。関東リーグの得点王、竹中もチーム6得点のうち、4得点と活躍した。

ブリオベッカ浦安JFL昇格までの歩み

 JFL昇格は12月9日の理事会で正式に決定。3日夜には、舞浜のイクスピアリ4階ロディズ・ハウスで開かれたチームの納会冒頭で報告され、選手、スタッフ、サポーターが改めて喜びを分かち合った。

 チーム力を支えた陰には、バックアップしたサポーターの力も大きかった。
 決勝戦。事務局が監督らスタッフと選手総勢25人の航空機代、宿泊費、食事代を計算すると、第1ラウンドだけで190万円が必要なことが分かった。決勝ラウンドへ進むとその2倍。アマチュアチームにとって最も頭を痛めるのが予算だ。
 そこで協力に名乗りを上げたのが千葉のFMラジオ局bayfm。「クラウドファンディング」という手法を番組で紹介、支援を呼びかけた。
 これは起業家などが広く支援金を募る欧米のやり方。インターネット上で資金を募る。リスナーやサポーターが趣旨に賛同して支援すると、額に応じてチームからお返しがもらえる仕組み。ブリオベッカは選手の手紙、写真、サイン入りタオルやマフラー、前年のユニフォームなどを提供した。
 支援金は一口3000円から5万円。50万円を目標に呼びかけたところ、1か月で2倍を上回る約117万円が集まった。
 「これら支援金は選手の食事代に使わせていただきました。そのおかげで悲願がかなったといっても過言ではありません」と事務局は喜んだ。

莫大な運営費、ホーム問題など、課題は山積

 ただ、喜んでばかりはいられない。JFL昇格によって、見直しを迫られる問題は多い。クラブの組織や運営、選手の待遇、ホームスタジアムの問題は避けて通れない。
 JFL所属チームは全国16チーム。リーグ戦は青森から宮崎まで全国にまたがる。遠征費一つをとっても莫大な費用が必要だ。何度もクラウドファンディングには頼れない。
 JFLの場合、強いチームを維持するには年間数千万円の費用がかかるといわれる。チームの中には運営費用を捻出できず、辞退するチームがあるのが現状だ。
 スタジアムの問題も大きい。浦安市の運動公園陸上競技場は、JFLの規定で「フィールドは天然芝」と指定されているため、今後は使えない。
 JFLの試合は年間30試合。うち半分はホームの主催。事務局では当面、柏市にある柏の葉公園総合競技場など県営施設をホームグラウンドとして使い、乗り切ることにしているが、移動が伴い、せっかくのホームのメリットが活かせない。
 待望の夢、悲願は叶ったとはいうものの、チームにとってもサポーターにとっても、再び苦難の時代を迎えそうだ。


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